【知っておきたい】47都道府県の葬儀の特徴
ども まことじいさんです。
あなたは自身の地元の葬祭儀礼について、詳しく知っていますか?
かつて、土葬が盛んに行われていた頃は、日本各地で様々な葬祭儀礼が行われていました。
しかし核家族化や生活スタイルの変化などにより、現在では都市部を中心に葬祭儀礼の簡素化が進み、古くからの習慣や儀式が行われることは少なくなっています。
じいさんが子供の頃は親族の葬儀に参加することも多かったですが、最近ではそういった機会も減少傾向にあるらしく、大人になるまで葬儀に参加したことがない方も少なくありません。
そのため、地元のことであっても葬祭儀礼について知っている人も少なく、いざ葬儀に参列する段になって困ることも多いようです。
そのような訳で、今回日本各地での葬儀に関する習慣や、儀式などについてまとめてみました。
各都道府県別にまとめてありますので、葬儀に参列する際などにぜひ参考にしてみてください。
各地方には、目次から進めます。
都道府県名がリンクになっていますので、クリックすれば各都道府県のページに飛ぶようになっています。
目次
北海道
北海道は明治以降に開拓が進んだ土地で、各地から人が集まったため様々な習慣が存在します。
中でも地理的に近い東北地方からの影響が強く、特に古くは青函連絡船、現在では青函トンネルで青森県と結ばれた函館市周辺ではその傾向が顕著です。
東北地方
東北地方は、今ほど交通手段が進んでいなかった頃は、冬季には雪に閉ざされ地域同士の往来も困難な土地だったため、葬祭儀礼にもそういった土地ならではの特徴が見て取れます。
関東甲信越地方
ひとくくりに関東甲信越地方と言っても、太平洋側、山岳地帯、日本海側で、気象や生活環境が大きく異なることから、葬祭文化にも様々な違いがあります。
東京都は日本中から人が集まるという特性から、いわゆる江戸っ子が少なくなっているため古くからの慣習はあまり残っていませんが、その他の県は古くからの住民も多く、葬祭儀礼に関する習慣も残されている地域が多いようです。
東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 長野県 新潟県
北陸地方
北陸地方は日本海に面しており、漁業が盛んであることや気象的にも似通った点があるため文化的に共通点が多く、葬儀に関する習慣にも共通しているものが多く存在します。
また、浄土真宗の檀家が多いのも特徴の一つです。
東海地方
東海地方は、愛知県・岐阜県・三重県のいわゆる東海3県に静岡県を含めた4県から成り立っています。
東海3県は文化的にも共通点が多い一方、静岡県は独特の習慣が多く、葬祭儀礼についても違いがみられます。
近畿地方
近畿地方はかつての政治・経済・文化の中心地であり、朝廷が置かれていた御所にも近いことから、葬祭儀礼についても共通点がみられます。
しかし、公家文化と町人文化が入り組んで存在していることから、地域ごとに相違点も多くみられるのが特徴です。
中国地方
中国地方は、日本海・太平洋・瀬戸内海の三つの海に囲まれており、文化的に多くの共通点も見られますが、隣接する地域の文化的な影響を強く受けている地方でもあります。
葬儀に関する習慣も例外ではなく、それぞれの県で隣接地域からの影響と思われる特徴的な習慣が多く残されています。
四国地方
四国地方全体としては、お遍路さんが巡り歩く四国八十八霊場が各県に存在することから真言宗の影響を強く受けていますが、高知県ではかつて廃仏毀釈が促進された時期もあり、神道の影響も大きいようです。
九州地方及び沖縄県
九州地方は、かつて外交の玄関口であったことから、文化的にも大陸の影響がみられます。
九州地方の文化・習慣は中国地方や四国地方にも影響を与えており、葬送文化も九州由来と言われているものが多く存在しています。
また沖縄県は、かつては独立した国であったため独自の文化が今も残されています。
福岡県 宮崎県 佐賀県 大分県 長崎県 熊本県 鹿児島県 沖縄県
まとめ
各都道府県ごとに葬儀にまつわる習慣や儀式をまとめましたが、結果的に文化や習慣に県境は無いことが良く分かりました。
同じ県内でも距離的に離れていれば習慣が異なりますし、他県であっても隣接していれば共通する習慣が存在することもあります。
また、各都道府県に存在する神社仏閣などの宗教関連施設も、葬送習慣に一定の影響力があるようです。
出雲大社や伊勢神宮などの神社の周辺では、葬儀を行う際に一定の配慮をすることが多いです。
葬儀から帰宅した際に、日本人の多くは塩などで「お浄め」を行います。
神道では死を穢れとして捉えますが、仏教の教義においてそのような考えはありません。
日本の葬儀は8割以上が仏式で行われますが、実は日本人の多くは潜在的に神道信者であることも、こういった葬送習慣から分かります。
葬儀に関する習慣は、その地域の地理や気象などに合った形で長く受け継がれてきたものですので、出来るだけ後世に伝えていきたいものですね。
もしこの記事が誰かの役に立てば幸いです。
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