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【葬儀費用】家族葬専門の葬儀社でホントに安くなる?

2021年7月30日

ども まことじいさんです。

最近では家族葬専門の葬儀社が『9.8万円~』などと低価格を打ち出していますが、実際のところ本当に安いのでしょうか?

結論から言うと、従来の葬儀と同じ内容にしたら、別に安くはありません。

じいさんは母と妹を立て続けに亡くした経験から、葬祭関連中心のブログを運営しています。
母は生前に冠婚葬祭互助会に加入していたので、母の葬儀は互助会系列の葬儀社で行いました。一方、妹は互助会に加入していなかったので、地元の家族葬専門の葬儀社を利用しました。

結果、母の葬儀費用は130万円ほどで、妹の葬儀費用は110万円ほどと、あまり変わりませんでした。
内容的には同等になるようにしましたが、互助会系列の葬儀社の方が祭壇も大きめで、式場や安置施設などの設備面やスタッフ教育も考慮すると、実質的にはほぼ同額と考えてよいと思います。

そこで今回は、家族葬専門の葬儀社が安そうに感じるカラクリと、実際に費用を抑える方法について書いていきたいと思います。
葬儀社の資料を比較検討する際の参考になると思いますので、ぜひ最後までお読みください。

見積もりと打ち合わせ

かつて葬儀社との打ち合わせで提示される見積もりは、最初から必要以上にさまざまな物が追加された状態で提示されました。そのため打ち合わせでは、かなり高額な見積内容から不要なものを削っていく前提で進められました。冠婚葬祭互助会系列の葬儀社では、いまでも同様ですので葬儀費用が高額になるイメージになるのかもしれません。

一方、最近の家族葬専門の葬儀社が提示する見積もりには、葬儀を行う上で必要不可欠なものしか含まれていません。
そのままでも葬儀を行うことは可能ですが、かなり質素な内容になりますし、死化粧(ラストメイク)や霊柩車すら含まれていません(火葬時の搬送用にミニバンの寝台車は含まれています)ので、全くオプションを利用しない方は少ないようです。

日本人の気質を考えると、葬儀社の担当者と向かい合った状態で、不要なものを削っていくのは少し気が重い作業になりますが、必要なものをオプションで追加していく作業は、精神的な負担をほとんど感じることなく進められます。しかも一つ一つのオプション費用は、数万円から十万円ほどと高額ではないのでなおさらです。

実はココがポイントで、気が重い作業を行っている最中に、何らかのサービスを勧められても、なかなか追加する気にはなりませんが、必要なオプションを追加している際に、他のサービス(例:祭壇のグレードアップや湯灌など)を勧められると受け入れやすくなります。

そうして行われた打ち合わせ後に、再び見積もりが提示されるわけですが、オプションを追加しすぎて思ったよりも高額になってしまう事も多いです。しかし、一旦追加したオプションを後から断るのは、最初から内容を削る前提で進められる打ち合わせと比較して、ずっと難しいでしょう。

こうした打ち合わせの進め方は、勧められたものに対して強く「NO‼」と言えない日本人の心理的な特徴を逆手に取った、上手な営業方法と言えます。

「必要な物だけにしぼった」の意味

家族葬専門の葬儀社が、よく使用する言葉に『必要な物だけにしぼった』というものがありますが、皆さんが思っている以上に本当に絞ってます。

家族葬専門の葬儀社の「二日葬プラン(通夜式・告別式を行う)」の費用相場は40~60万円ほどですが、葬儀を行う上で必要不可欠なものは一通り含まれています。

ただ、棺ひとつとっても非常に質素な木製のもので、主流となっている布張りの棺ではありませんし、祭壇も2m×2mほどのこじんまりとしたものです。さらに棺は標準体型用ですが、身体が大きい方の場合はサイズアップするにも追加費用が必要になります。

某葬儀社社長のブログによると、棺の仕入れ値は木製のもので8,000~12,000円、布張りのもので25,000~50,000円、細かい刺繡が施されたものでは100,000円近くするものもあるようなので「必要な物だけにしぼった」プランに含まれるのが木製の棺になるのは、仕方ないのかもしれませんね。

また、前述したように死化粧(ラストメイク)も別途費用が必要になりますし、亡くなった方が身に付ける仏衣と呼ばれる旅支度の経帷子も、衣服の上に掛けるだけです。もし、経帷子への着替えを希望する場合は、納棺師の費用が別途必要になります。

このように、葬儀に必要なものが一通り揃っていると言っても、基本プランのままであれば、かなり質素な内容になることは覚悟しておかなければなりません。これが「必要な物だけにしぼった」の意味です。

意外な盲点の飲食費

通夜式・告別式の後に振舞われることの多い「通夜振舞い」や「精進落とし」などの飲食費に関しては、意外なことに冠婚葬祭互助会系列の葬儀社の方が、コスパに優れていることがあります。

最近では、家族葬専門の葬儀社の式場にも飲食スペースが併設されているケースも増えていますが、基本的に 「通夜振舞い」や「精進落とし」 に関しては外注の仕出し屋や弁当やを利用します。一方、冠婚葬祭互助会系列の葬儀社は、結婚式などにも対応しているため、自前の料理場を所有しているところも少なくありません。

全部が全部あてはまるわけではないので一概には言えませんが、上記のような事情から飲食費については互助会系列の葬儀社の方が安かったり、同じ値段でも内容が優れていたりすることがあります。

参列者30名ほどの家族葬でも 「通夜振舞い」と「精進落とし」 の両方を提供した場合の費用は20~30万円ほどになりますので、想像以上に大きな出費になります。各葬儀社によって一人前当たりの料理の値段は違いますので、飲食費に関しても注意を払う必要があります。

家族葬での現実的な葬儀費用の抑え方

実際のところ、家族だけで見送る密葬の場合は「家族葬二日プラン」だけでも、十分に葬儀を行うことは可能ですし、基本プラン+お布施だけなら葬儀費用総額は60~70万円ほどで済みます。また、30名ほどの参列者の葬儀で飲食を振舞っても100万円以下に抑えることも出来ます。

不要なオプションを追加しなければ、無駄な出費をせずに済むことは頭では分かっているはずです。しかし実際には、多くの方が必要以上にオプションを追加してしまうのはなぜでしょう?

神道の影響

一つには、日本人の潜在意識にある「祖霊信仰」の影響があります。日本で行われる葬儀の多くが仏式で行われており、多くの日本人は自分のことを仏教徒だと思っていますが、実は潜在的な日本神道信者でもあるのです。

日本では、先祖代々という言葉がよく使われ、ご先祖様が家を見守っているという考えがありますが、こういった考え方は仏教の教義にはなく、むしろ日本神道の考え方に近いものです。また、日本では葬儀の後で自宅に入る前に「お浄め」の塩を撒きますが、これも死を「穢れ」といて捉える神道由来の習慣です。

古くから日本には、ご先祖様を敬い、亡くなった家族を丁重に葬る習慣が定着しており、その考え方は今も脈々と受け継がれています。そのため、葬送儀礼を簡素にすることに抵抗を感じる方が多く、最期ぐらいは華やかに送り出してあげたいという思いが生じてしまうのだと思います。

しかし、一番大事なのはカタチではなく気持ちです。たとえ葬儀内容が質素であっても、故人を思う気持ちがあれば、何ら問題ありません。このことをしっかり胸に刻んでおけば、不要なオプションを追加してしまう事も無くなります。

世間体

日本人は、極端に人の目を気にする国民性から「世間体」というものを重要視する傾向が強いようです。

何かにつけて「ほどほど」を好む日本人の気質は、アンケートに回答する場面を想像してもらうと分かりやすいと思います。【満足・やや満足・どちらでもない・やや不満・不満】という選択肢があった場合、多くの日本人は「満足」や「不満」ではなく、「やや満足」「どちらでもない」「やや不満」を選びます。

こういった気質を「中庸を好む」と言いますが、葬儀の打ち合わせの場面でも、この気質が遺憾なく発揮されてしまいます。葬儀社の担当者から「皆さん~のオプションを利用されますよ」「この辺りでは、このクラスの~が一般的です」などと言われると、つい追加してしまうようです。

ですが、本来は喪主の都合が一番に優先されるべきですし、故人も残された家族に無理をして欲しくは無いと思います。葬儀社との打ち合わせでオプションを追加する前に、一度立ち止まって「本当に必要な物か」をよく考えた上で追加するかどうか判断してください。

葬儀社で用意されているオプションの内容や、必要性については【本当に必要?】葬儀のオプション仕分けで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

葬儀社の割引制度は使わないと損

冠婚葬祭互助会では、会員と非会員では葬儀費用に明確な違いがあります。互助会に加入して積み立てを行っている人であれば、30%以上の割引を受けられますが、非会員の利用者には割引が一切ありません。

しかし、家族葬専門の葬儀社では、各社さまざまな割引制度が用意されています。また、全国一律の費用で同等の葬儀を行うことができる「葬儀ブランド」や、全国数千社の葬儀社を提携している「葬儀ポータルサイト」でも、資料請求や会員登録、アンケート回答だけで数万円の割引を受けられます。

こういった割引情報を事前に知っていれば、割引の適用を受けることで費用負担の軽減が可能です。条件は各社それぞれに異なりますので、事前に情報収集しておくことをオススメします。

まとめ

葬儀社の中には葬儀内容に対して極端に高額な請求をするような、悪質なボッタクリ葬儀社もありますが、情報が簡単に手に入る情報化社会の現代では、ほとんど淘汰されてしまっているようです。ボッタクリ葬儀社については【身に付けたい】ボッタクリ葬儀社の見分け方と対処法を参考にしてみてください。

葬儀費用を抑える方法は、結局のところ可能な限り無駄を省くしかありません。一般的にイメージされるような通夜式・告別式を行い、通夜振舞い・精進落としを提供するような葬儀を行えば、どんな葬儀社を利用しても、やはり同じくらいの費用が掛かってしまいます。

現在では、都市部を中心に核家族化や少子高齢化の影響で葬送儀礼の簡素化が進み、通夜式・告別式を行わず火葬のみを行う直葬(火葬式)を選ぶ方も増えています。前述したとおり弔いで大切なのはカタチではなく気持ちですので、個人的には直葬でも十分だと思います。

しかし、直葬では僧侶すら呼ばないため、菩提寺との関係が悪くなるなどのトラブルもあるようです。もし寺院の檀家になっている場合は、菩提寺に相談してからの方が無難です。

また、菩提寺を持たない方であれば、通夜式を行わない「一日葬」などを利用して費用を抑えることも可能ですし、葬儀社の『寺院手配』を利用すれば、葬儀に必要な(戒名授与・通夜式読経・告別式読経・炉前読経・式中初七日読経)が20万円以下で済みます。

あまり周りを気にせず、喪主の方が無理せず負担できる範囲で弔いを行うことが大切です。また、経済的に困窮している場合は、自治体の救済を受けられる場合もありますので、まずは自治体の窓口に相談してみてください。

葬儀費用について不安な方は【心配無用】葬儀費用を用意する方法と費用の抑え方を参考にしてみてください。

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