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【通夜・葬儀】事前に準備しておくべきこと

2021年1月19日

ども まことじいさんです。

あなたの大切な人が亡くなった時、あなたはどんな風に送り出したいですか?
もしかしたら想像もつかないかも知れませんね。

じいさんは、母が亡くなった際に初めて喪主を務めたのですが、事前に全く準備をしていなかったせいで、とっても大変な思いをしました。

正直なところ思っていた以上にショックが大きく、葬儀社の担当者との打ち合わせで、希望を聞かれても満足に答えることも出来ませんでした。

結果的にある程度は満足のいく式を執り行うことが出来ましたが、事前にしっかりと準備をしておけば良かったと心から思いました。

過去に同じ経験した者として、辛い作業なのは分かっていますが、もしあなたに、まだ時間が残されているなら、ぜひ一度考えてみてください。

経験者の立場から、事前に考えておくべき事柄や、準備しておくべき理由などについて、詳細に説明していますので、ぜひ最後までお読みいただきたいと思います。

なぜ事前準備が必要なのか

身内が病院で亡くなった場合(現在、亡くなる方の約80%は病院で亡くなっていると言われています)当日中に安置場所へ搬送することを求められます。

また基本的に亡くなってから通夜式までは2日間しかありません。
法律的に、死後24時間以上たった後でないと、火葬は出来ないことになっていますし、友引は斎場が開かないので多少先になることがあっても3日間程です。

身内が亡くなって気が動転している状態で、その短い期間に済まさなくてはならない事は、想像以上に多いのです。

臨終から通夜式までにすること

搬送

病院で亡くなった場合、担当医に死亡診断書を書いてもらい、通常は当日か遅くとも翌日には、自宅または葬儀場の安置室に搬送しなければなりません。

搬送は自分では出来ないので、この時点で葬儀社が決まっていない場合は、病院が提携している葬儀社に依頼するケースもあり、その場合そのまま通夜・葬儀までその葬儀社に任せてしまうことが多いようです。
どれくらいの規模のどんな葬儀社かも分からないまま搬送されてしまうので、あとあとトラブルになることも少なくないようです。

しかし事前に葬儀社だけでもしっかり決めておけば、少なくとも搬送に関しては不安はなくなります。

葬儀社を選ぶ時点で、規模やおおよその内容も理解しておけますので、詳細なプランまでは決めたくないという方でも、せめてどの葬儀社にするかだけでも、決めておくことをお勧めします。

枕経の依頼

枕経とは、亡くなった方が成仏できるように、僧侶によって枕元であげてもらうお経です。枕経が済むと、お線香をあげられるようになります。

枕経は菩提寺あるいは付き合いのある僧侶にお願いしますが、僧侶の都合がつかないまたは付き合いのある僧侶がいない場合は、葬儀社の方に手配を依頼することも出来ることが多いです。

通常は枕経を行った僧侶が通夜・葬儀までとり行うことが多いので、枕経のみのお布施はほとんどの場合不要です。また、枕経の後に戒名の相談なども行われます。

枕経の前に枕飾りや宗派によっては枕刀を用意しますが、しっかりした葬儀社なら全て準備してくれます。
枕経には近親者のみが平服で参列します。

この枕経ですが、葬儀社のよっては、安置施設がロッカーのような冷蔵庫タイプで、スペースが無いなどの理由から、省略されることもあります。
葬儀社によっては、通夜式まで面会すら出来ないところもありますので、安置施設について事前にしっかり確認しておいた方が良いでしょう。

葬儀社との打ち合わせ

枕経の前後に、葬儀社との打ち合わせが行われ、通夜・葬儀の内容を詳細に決めることとなります。

式場について

大手の葬儀社では、様々な式場を用意しているので、おおよその参列者の人数によって、適切な規模の式場を選べます。
近年では、30~40人の参列を想定した、家族葬と呼ばれる小規模な葬儀専門の葬儀社も多いので、多くの参列者が想定される場合は、大手の葬儀社を選んだ方が無難です。

ただ、大手の葬儀社では、互助会に入っていないと、費用が高くなる傾向がありますので、出来れば事前に複数社で見積もりをとって、比較したうえで選択した方が良いかもしれません。
逆に、密葬や家族葬を希望する場合は、家族葬専門の葬儀社の中で選択すれば、比較的費用を抑えられるようです。

祭壇について

式場が決まったら葬儀社の方から規模に見合った祭壇の候補をいくつか提示されますので、その中から選んでいきます。
花の飾りつけ方や配置、生花にするのか造花にするのか、生花の場合は花の種類に至るまで、すべて詳細に決めていかなければなりません。

ただし、近年よく見かける「家族葬専門の葬儀社」のプランでは、祭壇はあらかじめ決まってしまっていて、選ぶことは出来ないことが多いようですが、周りに生花台を配置してグレードアップすることは出来ます。

棺について

棺は亡くなった方の体形に合わせて、場合によっては数十種類の中から選びます。
式の規模や格式に合ったものを、葬儀社の担当者が提案してくれますので、その中から亡くなった方に合ったものを選べばよいと思います。

ただし「家族葬プラン」などの場合は選択肢が限られますし、サイズアップに追加費用が必要になることもあります。

装束について

亡くなった方は納棺の前に手甲・脚絆に頭陀袋と組み合わせた経帷子に着替えますが、担当者から宗派に合ったものを提案されますので、その中から似合いそうなものを選べば良いと思います

最近ではエンディングドレスなどを選ぶ方もいますが、その場合は後に遺恨を残さないよう親族とよく話し合っておきましょう

信心深い方などは、古来からの作法に強いこだわりを持っている場合もありますので、注意が必要です。

また、家族葬プランでは着替えるのではなく、簡易的に経帷子を上から掛けるだけのことも多く、着替える場合は納棺師オプションの追加が必要になるケースもあります。

骨壺について

骨壺もオーソドックスなものから、装飾されたものまであり、数種類から選ぶ形となります。
日本人の体形の変化から、昔のものに比べて大きくなっていますので、古くからのお墓には入らないこともあります。

骨壺が、お墓の出し入れ口の間口より大きくて入れられない場合は、お骨を専用の袋に移して納骨することとなりますが、そのための専用の袋も予め用意してくれる葬儀社もあります。

遺影について

遺影に使用する写真は、通夜前日までに用意しますが、正面から撮ったものが無ければ、少し斜めからの物でも問題ないですし、服装も普段のままで大丈夫です。

背景も葬儀社の方で加工してくれますので心配ありません。

また、最近は額縁もいろんな色を選べるので、故人のイメージに合ったものを選択すれば良いと思います。

食事・引き出物について

通夜振舞いや斎場での軽食、葬儀後の精進落としなどの食事関係もこの時点で決めます。

個数は大まかに伝えておけば前日までは変更可能なことが多いです。

また、引き出物もこの時点で決めてしまいますが、ほとんどの場合引き出物は返品できるので、多めに頼んでおけば問題無いでしょう。
最近ではこの引き出物を渡すことで香典返しの代わりにすることも多いようです。

死亡届について

多くの葬儀社では「死亡診断書」を渡しておけば、役所への死亡届を代行してくれます。

ただ、「死亡診断書」は、後で保険や年金などの手続きにコピーが必要になるので、5~10部ほどコピーをもらっておくことをお勧めします。

その他

葬儀社によって式場の装飾や演出は変わってきますので、生前に好きだったアーティストのCDや、家族写真などを用意するよう求められる場合もあります。

今でも、生前に使用していた茶碗を割るなどの、伝統的な儀式を行うことも有りますので、葬儀社からの求めに出来るだけ応じていれば問題はないと思います。

見積もり

他にも詳細にわたって決めていきますが、大まかに決まった時点で葬儀社から見積もりが提示されます。
予算と提示された見積もりに大きな乖離がある場合は、再度見直しを行って納得できるまで打ち合わせをします。

式当日に大幅な段取りの変更は難しいので、この打ち合わせで希望をしっかり伝えておきましょう。

通夜当日

納棺

通夜当日の早めの時間に、納棺師と共に近親者で納棺を行います。

多くはないかもしれませんが、その際に湯灌を行うこともあります。湯灌には、亡くなった方を湯船に浸して清める「湯灌」と、お湯で濡らした布で故人の身体を拭き清める古式湯灌があります

最近では、病院で亡くなった場合、亡くなった方の身体をアルコールなどで清拭する「エンゼルケア」が行われるケースが多いので、省略されることも多いようです。

じいさんは母の葬儀の際に「古式湯灌」を経験しましたが、最後のお別れ前の非常になごやかな良い時間を過ごすことが出来ました。

僧侶への挨拶

通夜当日に、式を執り行う僧侶が到着すると、式場スタッフから喪主にタイミングを見計らって僧侶控室に挨拶に行くよう促されます。

喪主はこの時にお布施を渡すことが多いです。
お布施は直に渡すのではなく、切手盆か袱紗に乗せて渡します。

また、僧侶が遠方から来ていただいた場合は「お車代」も一緒に渡しますが、その際は「お車代」の封筒の上にお布施を重ねて渡します。

司会者との打ち合わせ

開式前までに式次第の最後の打ち合わせを司会者と行います。

まとめ

事前に何の準備もしていない場合、臨終から通夜までの短い期間に、これだけの事を行わなければなりません。じいさんも何度も途中で投げ出したくなりました。悲しむ暇も無いとよく言われますが、まさにそんな感じでした。

ですが、このうちのほとんどは事前に決めておくことが出来ます。

現在では「終活」などという言葉も一般的になってきていますし、事前に葬儀などの相談をすることはタブーではなくなってきています。

葬儀社が主催する相談会なども数多く行われていますので、参加してみても良いと思いますし、資料を取り寄せてみるだけでも良いかもしれません。

時間が残されているうちに、落ち着いた精神状態でしっかりと決めておけば、残された家族の精神的・肉体的な負担はかなり軽減されます。経済的にも予算に合わせたうえで、出来るだけ希望に近いかたちのプランを選ぶことも出来ますので、一度検討してみることをお勧めします。

もしこの記事が誰かの役に立てば幸いです。