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【互助会】実際に利用してみて感じたこと

2021年2月18日

ども まことじいさんです。

もしも、あなたの大切な人が亡くなった時に、落ち着いて多くの事を大過なく行う自信がありますか?
事前に何の準備もしていない場合、いざという時には否応なくそういった状況に追い込まれます。

かつては、生前に葬儀について考えておくことは、タブーと感じる人が多かったですが、現在では「終活」などという言葉も一般的になり、事前に葬儀社の出張相談会などに足を運ぶ人も増えているようです。

事前準備と言っても、何をしたら良いのか分からないという方も多いと思いますが、選択肢の一つとして、日本には戦後から、冠婚葬祭について備えておく『冠婚葬祭互助会』というものがあります。

じいさんの母は、東海地方では大手の『出雲殿』という冠婚葬祭互助会に入っていたので、母が亡くなった際には互助会を利用しました。
母は生前、100回に分けて月額2000円の積み立てをしていたので、合計20万円を葬儀費用に充当できました。

また、互助会員特典の割引を受けられたので、想像していたより費用を抑えることが出来ました。

父の希望で、参列者人数を40人程に抑えたので、小規模な式場を利用しましたが、設備もかなり充実していて落ち着いて葬儀を行うことが出来ました。

今日はじいさんが実体験を通して感じた、互助会のメリット・デメリットについて話そうと思います。

臨終から安置まで

家族が病院で亡くなった場合、当日か遅くても翌日までには、自宅または葬儀社の安置施設にご遺体を搬送しなければなりません。

じいさんの母は互助会に入っていましたので、一本連絡をするだけで、すぐに搬送の手配をしてもらって、問題なく葬儀社の遺体安置施設にスムーズに安置することが出来ました。

もし葬儀を依頼する葬儀社が決まっていない場合、遺体の搬送は自分では出来ないので、まずは搬送を担当する葬儀社を決めなければなりません。
自分で探せない場合は病院が提携している葬儀社に依頼することになります。

搬送と葬儀は別々の葬儀社を利用しても問題ないのですが、家族を亡くしたばかりの遺族は気力を無くしてしまっているので、ほとんどの場合、搬送を担当した葬儀社にそのまま葬儀も依頼してしまうようです。

全く知らない葬儀社に葬儀を任せてしまう事になるので、後日トラブルになることも少なくありません。

また、遺体安置施設についても、互助会事業を行うような冠婚葬祭事業者は、経済基盤がしっかりしている大手企業が多いので、安置設備も充実しているところが多いようです。

じいさんが利用した出雲殿では故人安置専用の大きな建物があって、12畳程の個室を利用できました。
病院からの搬送から故人安置までスムーズに行われ、不安を感じることはありませんでした。
24時間面会可能で深夜でも利用できるので、通夜前に駆けつけてくれた親族も到着が深夜だったにも関わらず、問題なく面会が出来ました。

小規模な葬儀会社では安置施設が貧弱だったり、業者によっては安置所が無いところもあり通夜までの間、面会すらできないところもありましたので、大きな違いだと思います。

その後も通夜までの間、打ち合わせなどを含め何度も足を運んで通夜当日の朝まで面会することが出来ましたし、枕飾りやロウソク、線香なども常に管理されていて安心でした。

互助会に入会しなくても、事前にきちんと葬儀社を選んでおけば、少なくとも搬送に関して不安は無くなります。

また、互助会事業を営んでいない葬儀社でも、良い葬儀社は沢山あります。

事前相談会などに足を運んだり、資料を集めて比較検討した上で、いざという時に利用する葬儀社だけでも決めておけば、安心かと思います。

安置から通夜まで

自宅や安置施設にご遺体が安置されたら、まずは菩提寺などの付き合いのある僧侶に『枕経』を依頼します。

『枕経』とは亡くなった方が成仏できるように、僧侶によって枕元であげてもらうお経です。

枕経が済むとお線香をあげられるようになります。

じいさんが利用した出雲殿では、安置後に枕飾りなどを葬儀社の方で全て用意してくれたので、すぐに菩提寺の住職に連絡して『枕経』をあげてもらうことが出来ました。

安置施設は広めの個室なので、落ち着いた雰囲気の中で、家族だけでゆっくりお別れ前の時間を過ごすことが出来ました。

その後、通夜葬儀の打ち合わせなどを行いましたが、この打ち合わせも個室が用意されていて、静かな環境で考えることが出来ました。

この打ち合わせで通夜・葬儀について詳細に決めていくのですが、一般的なプランを説明された後に、担当者から費用を抑える為の提案をいくつか提示されました。

『全てを生花にすると全部お棺に入れてしまう形になるので、斎場から帰って来てからの初七日の法要の際に祭壇が寂しくなってしまう。それを防ぐためにも祭壇の飾り花は造花にした方が費用も抑えられるし良いのではないか。』など細かく説明してもらえました。

正直なところ、なんだかんだと付け足されて、費用を吊り上げられると思っていたので、想定外な対応でした。

この打ち合わせの対応で、信頼できそうだと感じたので、安心して任せることが出来そうだと、ホッとしたのを覚えています。

この打ち合わせの内容は『【通夜・葬儀】事前に準備しておくべきこと』で詳細に解説していますので、そちらをご覧ください。

式場について

参列者が30~50人用の小規模な式場を用意してもらったのですが、思いのほか広くて設備も充実していました。

親族控室もソファーセットや16畳ほどの和室が用意されていて、参列した親族たちもくつろいで過ごせたようです。

式場内の装飾も生前の故人の写真のスライドショーや、思い出の品を展示するスペースなども用意されていて充実していましたが、決して窮屈には感じませんでした。

じいさんが利用した式場は、大きな建物の中の一区画にあって、無料のコーヒーサーバーなども利用できましたし、会食の際は建物内に別に用意された、大きな食堂を利用できました。

式場には建物の入り口とは別に専用の玄関があり、通夜の夜も自由に出入りが可能だったので、深夜に到着した親族も迎え入れることが出来ました。

また、式場内に清潔な専用のトイレやホテルのような浴室もあり、各種タオルやアメニティーも用意されていて、通夜の夜も快適に過ごせました。翌朝の朝食も会員特典のサービスとしてついてきて驚きました。

納棺について

通夜当日の昼間のうちに故人を棺に入れる『納棺』を行います。

一般的には湯灌や経帷子の着付けなどの準備は納棺師によって行われますが、葬儀社によっては家族が参加できることもあります。

通夜当日の午後に親族だけが集まって納棺を行ったのですが、じいさんが利用した葬儀社では、棺の中に敷く畳の裏側に親族が寄せ書きをすることが出来ました。

また、納棺師が経帷子に着替えさせる前に行う湯灌では、親族の手で拭き清めることが出来ましたし、着替えののちに手甲・脚絆などを親族の手で身に付けさせることが出来たりと、かなり凝ったものでした。

経帷子の旅支度の意味も納棺師自信が説明してくれて、信頼して任せることが出来ました。

今まで親族の葬儀で納棺は何度か経験していますが、ここまで趣向を凝らした納棺は経験したことが無かったので、正直おどろきました。

通夜・葬儀とその後

通夜・葬儀

通夜・葬儀は当たり前かも知れませんが、宗派に合った形で滞りなく進行されました。

打ち合わせの時点で信頼できる葬儀社と感じることが出来たので、全て式場スタッフの進行に任せて安心して執り行うことが出来ました。

斎場への往復も、家族は霊きゅう車に、その他の親族は葬儀社のバスに乗って全員の送迎が行われました。

その時はそういうものだと思っていましたが、のちに家族葬専門の葬儀社で行われた親戚の葬儀に参列した時は、バスも用意されていなかったため、各々が自分の車に乗っての移動でした。

葬儀後

初七日の法要まで済ませた後、家族は遺骨を抱いて帰宅しますが、遺骨を安置するための祭壇を設置する必要があります。

最近では多くの葬儀社がこの祭壇の設置まで行ってくれるようです。

じいさんが葬儀を行った時も、葬儀社のスタッフが自宅に来て祭壇を設置してくれました。

その際に、これから必要になる役所や保険などの事務手続きや、四十九日の法要までの流れの詳細な説明を受けました。備忘用の冊子も用意されていて、非常に重宝しました。

費用について

互助会事業を行うような大手の葬儀社は、家族葬専門の葬儀社などと比較すると葬儀費用が高いイメージがありますが、葬儀の内容や利用可能な施設・設備を考慮に入れれば、そうでもないような気がします。

確かに互助会員ではない方が利用した場合、相場よりも高額になることが多いですが、これは互助会の仕組みを考えれば当然のことです。

互助会員以外の人が、その冠婚葬祭事業者の式場を、結婚式や葬儀の際に正規の価格で利用することで利益が生まれます。

その利益を互助会員に還元することで、互助会員が冠婚葬祭費用を割引されるシステムなのです。

じいさんも、親族や知人の葬儀に何回か参列していますが、低価格をアピールしている葬儀社を利用した知人の話では、葬儀社に安置施設が無いため、通夜までのあいだ故人の遺体は、冷蔵庫のような場所に安置され、面会すら出来なかったようです。

このときは葬儀自体もビックリするくらい簡素でした。

また、地元の小さな葬儀社で、じいさんの時と同規模の葬儀を行った知人の場合は、いろいろ追加料金がかかったため、結局さほど安くはなかったと聞いたこともあります。

最近では、『家族葬』と呼ばれる小規模な葬儀に特化した葬儀社などで『9万円~』などの表記をよく目にします。

これは通夜・葬儀を行わない火葬式(いわゆる直葬)の場合で、皆さんが葬儀と聞いてイメージするような式を行うと、やはり100万円前後はかかるところが多いです。

互助会のメリット・デメリット

今回の記事は、じいさん個人が経験したことを主に記載していますので、全ての互助会事業を営む冠婚葬祭事業者に当てはまる訳ではありませんし、互助会への積み立てを勧めるものでもありません。

もし他の方の経験談も読んでみたい場合は、こちらの記事がオススメです。

母の家族葬は115万円。見極めが難しかった内容とその費用について/中道あん

全国の各互助会事業者によって契約内容は違いますし、企業理念も様々です。
ただ、実際に喪主を経験されたことがない方の参考程度にはなると思います。

メリット

互助会の積立金は月額1,000円~5000円程度なので、さほど家計を圧迫せずに将来に備えることが出来ます。

積み立てたお金は、結婚式や葬儀の費用に充当出来ますので、将来的に経済的な負担が軽減されます。

また、結婚式や葬儀の際に、会員特典として割引を受けられるなどの優遇措置を受けることが出来ます。

ちなみに、じいさんは母の葬儀の際に130万円ほどの費用が掛かりましたが、積立金を利用したので実際に支払ったのは110万円程です。

また、互助会員以外の方が同規模の葬儀を行った場合の費用は200万円弱なので、かなり割引を受けていたようです。

冠婚葬祭事業者が互助会事業を行うには、経済基盤が経済産業省の定める基準を満たしていないと許可されない為、比較的資金力が豊富な事業者が多く、そういった事業者は複数の施設を所有しています。

そのため、大小さまざまな葬儀に対応可能で、葬儀までの待機期間も最小で済みます。

デメリット

互助会に積み立てたお金は、銀行や保険の積立と違って現金で受け取ることは出来ません。

結婚式や葬儀の際の費用に充当する形でしか利用できませんので、必然的に葬儀は積立をした葬儀社で行うことになります。

また、中途解約をした場合、積立金の全額が戻ってくることはなく、解約手数料をひいた額しか戻ってきません。

互助会事業も民間経営なので、事業者が破綻する可能性はゼロではないですし、もし破綻した場合は積立金の半分程度した戻ってきません。(全会員が積み立てた金額の1/2相当を、供託などで保全していないと、経済産業省から互助会事業を許可されないため、半分は戻ってきます。)

互助会への加入で受益出来る人・出来ない人

下記のような方は互助会に加入して受益できると思われます。

  • 家柄や社会的地位などの関係から、大規模な葬儀を行う予定の方
  • 小規模でも豪華な葬儀を希望される方
  • 月々の家計負担にならない方法で葬儀費用を積み立てて、将来の経済的負担を軽減したい方

反対に、下記のような方は互助会への加入で受益しにくいと思われます

  • 直葬や一日葬などの簡略化された形での葬儀を希望される方
  • 小規模で質素な葬儀を行いたい方
  • 可能な限り費用を抑えたい方

上記のような方は、互助会に加入するよりも、家族葬専門の業者の会員になる方が、リスクは少ないと思います

まとめ

前述した通り、互助会にはメリット・デメリットがあります。

互助会以外にも、葬儀費用を抑える仕組みはありますので、詳細は【どっちが得】互助会や葬儀社会員のメリット・デメリットをご覧ください。

もし、互助会への入会を検討されるのでしたら、のちのち後悔しない為にも複数の互助会を比較して、良く内容を確認してから入会することをお勧めします。

互助会への加入前に資料などで最低限確認すべき点は

  1. 全日本冠婚葬祭互助協会に加盟しているか
  2. 自分に合ったプランが用意されているか
  3. 解約手数料が極端に高額でないか(通常は20~30%程)
  4. 故人安置施設がきちんと用意されているか
  5. 利用を想定している地域に、どの程度の規模の葬儀施設があるか
  6. 企業規模が貧弱で、所有または提携している施設が少なくないか

最低でも上記の点を確認した上で、出来れば実際に利用できる施設を自分の目で見てから、加入するかどうか決めたほうが良いと思います。
写真のイメージと実物にギャップを感じることも少なくないです。

じいさんの場合は、母が生前に互助会の積み立て満期を迎えていましたので、選択の余地がありませんでしたが、これから互助会への入会を検討される方は、各互助会の資料を取り寄せることが出来ます。

全国に互助会組織は多数ありますが、加入できる互助会は、居住地の都道府県内に限られます。

ごじょスケを利用すれば、居住地の互助会を確認することが可能ですし、希望の互助会の資料を一括で取り寄せることも出来ます。

郵便番号を入力すると、入会可能な互助会の一覧が表示されますので、その中から希望の互助会にチェックを入れるだけで、複数の互助会の資料を一括で取り寄せることが出来ます。

お申込みはこちらからどうぞ
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じいさんの場合は、見積もりが出た時点で想定していた施設規模よりずっと立派で広い式場だったので、結果オーライでしたが、逆の場合は洒落になりません。

もしもあなたに時間が残されているのなら、可能な限り、じっくりと時間をかけて選んでから入会することをお勧めします。

もしこの記事が誰かの役に立てば幸いです。