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【原因と対策】葬儀社にボッタクられる人の特徴

2021年8月29日

ども まことじいさんです。

身内の葬儀を行った方が、よく「ボッタクられた~」って話を耳にしますが、実は原因はその方自身にあったりします。

結論から言うと、要は「手を抜いた」ことが原因になっているケースが非常に多いです。

じいさんは母と妹を立て続けに亡くしましたが、幸いにしてボッタクリ被害にはあいませんでした。
この違いはどこから生まれるのでしょう?

そこで今日は、ボッタクられる方の特徴や原因について書いていきたいと思います。
この記事を読めばボッタクリ被害に遭わないためのノウハウが、しっかり理解できると思いますので、ぜひ最後までお読みください。

原因1 葬儀社に対する理解が不足している

つい忘れがちですが、葬儀社は葬儀サービスを売る営利企業です。
そして葬儀社の担当者は、遺族の悲しみに寄り添ってはくれますが、親戚でも知人でもないプロの営業マンでもあります。営業マンである以上、自信のある自社の商品を売り込むのも、オプションの追加を勧めるのも通常業務の一部です。

なんとなく葬儀社と聞くと一般企業であることを認識しにくいかもしれませんが、サービスを提供して利益を得る他のサービス業と同じです。そんなことは分かっていると言われるかもしれませんが、その事実を思い出すのは葬儀費用の請求をされたときであるケースが少なくありません。

対策

人は悲しみに包まれたときに、手を差し伸べてくれる人を頼りたくなりますが、営業マンでもある葬儀社の担当者に頼り切ってしまっては、手玉に取られるのは当たり前です。

葬儀社の担当者は営業マンで、葬儀社との打ち合わせは商談であるということを理解しておくことが大切です。
ほとんどの葬儀社の担当者は、希望に出来るだけ近づけようとしてサービスを勧めますので、利用者の気持ちに寄り添い、相手の気持ちをくみとる努力をします。

そういった葬儀社の担当者の姿を見ていると、つい自分の身内のような錯覚を起こしがちですが、ボランティアではなく営業マンであることを肝に銘じておくことをオススメします。

原因2 情報収集しない

葬儀後にボッタクられたと嘆く人の多くは、事前に全く情報収集をしていません。喪主をつとめる経験は一生の中でも多くはなく、初めて喪主をつとめるという方がほとんどでしょう。
経験も知識もないのに情報収集をしなければ、どの葬儀社を利用するべきかの判断などつくはずもなく、失敗するのは当たり前です。

車を購入するケースを想像してもらえば、分かりやすいと思います。全く事前に考えないままディーラーと商談をする方は少ないと思います。カタログを集めたりネットで情報を収集したり、ディーラーに足を運んで実物を見て試乗したりして、ある程度の準備をしてから商談の申し込みをするはずです。

現在はインターネットが普及した情報化社会で、何かについて知ろうと思えば情報はいくらでも手に入りますし、費用をかけずに情報収集する方法も豊富に存在します。葬儀に関する情報もネット上に無数に存在していますし、詳細について知りたければ資料請求も無料です。

生前に葬儀の事を考えるのは縁起が悪いと考えるかもしれませんが、数十万円、場合によっては百万円以上を費やすことを考えれば、まったく準備をしないのは無謀と言えるのではないですか?

対策

車を買う時と同じように、ネットで情報を収集したり無料の資料請求をしたり、葬儀社の事前相談会や見学会に参加するだけで、費用をかけずに知識を入手することが可能です。ある程度の知識を持っていれば、経験はなくても失敗する可能性は格段に減少します。

現在では、全国の葬儀社と提携して同一料金で同等の内容の葬儀が行える「葬儀ブランド」もありますし、複数の葬儀社に一括で資料請求や、見積もり請求が出来る「葬儀専門ポータルサイト」もありますので、上手に利用することをオススメします。

資料請求や事前相談会などに参加すると、営業の電話がかかってくるのが面倒と思うかもしれませんが、これも車の購入と同様です。

自動車ディーラーの商談会や試乗会などに参加すれば営業電話もかかってきますし、自宅へ訪問を打診されることもありますよね?葬儀社は自宅訪問の打診まではしませんので、まだマシだと思いますし、不快に感じるようなら着信拒否してしまえばOKです。

原因3 比較検討しない

葬儀に関しては、一社との打ち合わせだけで契約してしまうケースが非常に多く、葬祭関連情報全般を扱う鎌倉新書の「いい葬儀」の調査によると、見積もりを一社からしか取らなかったケースは8割近くにのぼるようです。

「いい葬儀」の2016年~2019年の成約データを見ると、見積りを取った葬儀社の数として最多だったのは全体の77.4%を占めた「1社」でした。以下、「2社」の13.1%、「3社以上」の9.5%と続いています。

複数の葬儀社から見積りを取り、各社の費用を比較検討した上で成約する相見積りをしている方は、全体の2割程度でした。約8割の方が1社のみで見積りを取り、そのまま、その葬儀社に依頼しているわけです。もちろん、「いい葬儀」からは1社分の見積りを、そして「いい葬儀」を利用せずに、直接ほかの葬儀社へも複数の見積りを依頼している可能性もないとは言い切れませんが、ここではカウントできないので、それらも含めて1社としています。

引用元:いい葬儀(https://www.e-sogi.com/guide/29403/)

数十万から場合によっては百万円以上の取引には、複数社から相見積もりを取って比較検討するのが一般的ですが、葬儀に関してだけは何故か一社のみで決めてしまう方が多いようです。

葬儀社は運営方法の違いから、冠婚葬祭互助会系列の葬儀社と、それ以外の葬儀社に分かれます。また各葬儀社ごとに葬儀内容について得意・不得意もあります。しかし、一社だけ見積もりを取って契約してしまっては比較のしようがありません。

対策

事前に集めた情報をもとに、希望に合いそうな葬儀社を複数社選んだら、相見積もりをとって比較検討します。ネット上の情報だけでは細かい点について把握しきれませんので、出来れば事前に資料請求してから見積もり依頼をすると効率的です。

一社ずつ資料請求をするのが面倒なら、葬儀専門ポータルサイトを利用すれば複数社の資料請求を一括で行ってくれますし、その後に見積もりを取る際にも複数社から一括で相見積もりをとれますので便利かと思います。
基本的に資料請求は無料ですし、資料請求をすることで割引が受けられる葬儀社や葬儀専門ポータルサイトもあります。

同じ「棺一式」と記載されていても、プランに含まれるのが最も質素な木製の棺なのか、一般的な布張りの棺なのかなど、些細な違いもあとあと大きく費用総額に違いが出ます。
最低でも3社以上から相見積もりを取って、内容や費用について詳細に比較検討することをおススメします。

原因4 事前準備をしていない

前述したような準備は、十分に時間をかけて落ち着いて行う必要があります。しかし、実際には「いざという時」まで全く準備をしていないケースが多く見られます。

病院で亡くなった場合、基本的には当日中に安置場所に搬送することを求められます。全く準備をしないまま「いざという時」を迎えてしまった場合は、利用する葬儀社すら決まっていないので、パニック状態に陥るケースが多いようです。

このような場合、病院が提携している葬儀社を紹介され、そのまま任せてしまうことも多いようですが、かなりの確率で相場より高額な費用を請求されます。このあたりの事情については【身に付けたい】ボッタクリ葬儀社の見分け方と対処法で詳しく解説していますので、ぜひ一読ください。

対策

楽しい作業ではないので気が重いのは理解できますが、やはり時間が残されているうちに前述したような事前準備をしておいた方が良いと思います。利用する葬儀社だけでも決めておけば「いざという時」にも、落ち着いて葬儀社に搬送依頼の連絡をすることが出来ますし、少なくともボッタクリ葬儀社の餌食にならずに済みます。

また、現在60~70代の方は冠婚葬祭互助会に積み立てをしている可能性が高い世代で、かなり昔に積み立て満了を迎えていることがあります。しかし、そのことを家族が知らないことも多く、積立金を無駄にしてしまうケースもあるようです。一度確認しておくことをオススメします。

原因5 慌てて安易な決断をする

事故や急病などで突然に身内を亡くした場合は、事前に準備をする時間がありません。さらに予想もしないことなので、茫然自失となってしまうのはやむをえません。病院から搬送を要求されても、どうしてよいかわからず、つい病院から紹介された葬儀社を頼ってしまいがちです。

かつては病院から紹介された葬儀社の利用率が9割以上だったこともありましたが、相場より高額な請求になるケースが多いため、現在では4割程度まで減少しているようです。

対策

医療機関で亡くなった場合、ほとんどの病院では故人をアルコールなどで清拭する「エンゼルケア」が行われますし、死亡診断書の発行までにも時間がかかりますので慌てる必要はありません。その時間を利用して、ネットなどで出来るだけ希望に合いそうな葬儀社を探しましょう。

こういった場合の対応については【今すぐ知りたい】失敗しない葬儀社選びで詳しく解説しておりますので、ぜひ一度目を通して見てください。

じいさんがボッタクリ被害に遭わなかった理由

ここまで色々と能書きを並べてきましたが、実はじいさんも事前準備を全くしていませんでした。
じいさんがボッタクリ被害に遭わなかったのは、母が生前に冠婚葬祭互助会に加入していたという、ただそれだけの理由です。

母が互助会に加入していることを事前に教えてくれていたので、母が亡くなった際も慌てることなく葬儀社に搬送の依頼をすることが出来ました。全く準備をしていなかったせいで、通夜・葬儀までの期間は気が遠くなるような忙しさでしたが、何とか満足のできる葬儀を行えました。

冠婚葬祭互助会の葬儀は「高い」というイメージかも知れませんが、互助会加入者はかなりの割引が受けられますし、積立金も葬儀費用に充当できましたので、想像していたよりは少ない費用で済みました。
この辺りについては【互助会】実際に利用してみて感じたことに詳しく記載していますので、良かったら参考にしてみてください。

利用しない方が良い葬儀社の特徴

かつてはボッタクリが横行していた葬儀業界ですが、業界全体での自浄努力により、そういった悪質な業者今ではかなり淘汰されています。しかし、完全に駆逐されたわけではないようで、このコロナ禍の中でも極端に高額な請求をされた方も存在するようです。

また、個人経営のような零細の葬儀社は設備が貧弱で、まともな安置施設すら所有していないこともあり、費用は安くても、後に悔いが残るかもしれません。

こういった事情をもとに、あまりお勧めできないタイプの葬儀社の特徴をあげておきたいと思います。

他社を悪く言う葬儀社

ホームページに自社の魅力をアピールする記事を掲載するのは当然ですが、他社を貶めるような記事や、あたかも他社がボッタクリを行っているような記事を掲載している葬儀社は、倫理的に問題があると思われますので、利用しない方が無難です。

異常に安い葬儀社

複数社から同程度の内容で相見積もりを取ると分かると思いますが、大体は±10万円の範囲に収まると思います。これは、内容が同じなら原価も同様になるという、至極当然の理由からそうなるのですが、中には異常に低い見積もりを出してくる葬儀社があります。

冷静に考えれば明らかにおかしいのですが、安さだけで飛びついてしまう方もいるようです。見積もり金額が異常に低いのは、本来必要な内容を満たしていないか、見積もりだけ安く提示して後から高額請求をするか、いずれにしろ何かカラクリがあるはずですので、避けた方が良いでしょう。

病院から紹介される葬儀社

最近では、病院から紹介される葬儀社も、抽選や持ち回りになってきていますので、悪質な葬儀社にあたることはほとんどないようです。しかし、病院と提携して病院内に営業マンが常駐している葬儀社や、医師や看護師さんが紹介してくる葬儀社の中には、ルールを守らず、病院側に何らかの形で見返りを提供しているような葬儀社も、皆無ではありません。この営業方法は法的にも倫理的にも全く問題ないのですが、その分を利用者に上乗せして請求することも多いのは当然です。

経費が多くかかれば販売価格が高くなるのは、山などで買う飲み物が高いのと同じと考えれば理解できるかと思います。葬儀社が必要な時に、こちらから手配する手間を省いてくれるのですから、相場より高額になっても仕方がないのかもしれません。

また、葬儀社がまともでも、身内を亡くした遺族の精神状態は普通ではありません。「恥ずかしくない葬儀を」「手厚く葬りたいので、お任せします」と、全面的に葬儀社に丸投げしてしまう方も少なくありません。こういったケースでは、葬儀社も張り切って豪華な内容にしますので、葬儀費用が高額になるのは当然です。これは葬儀の内容が充実している分、葬儀費用が高額になっただけで、ボッタクリとは違います。

後からボッタクられたと嘆くのでしたら、そうならないよう事前にしっかり準備をしておきましょう。

まとめ

結局のところ「縁起が悪い」「面倒」などの理由で、事前に何の準備もしていない方はカモにされることが理解できると思います。
ボッタクリ被害に遭わないための一番のポイントは、準備の手を抜かないことです。

今回の記事に書いてある原因と対策をザックリと頭に入れておくだけで、ボッタクリ被害は高確率で防げると思いますので、せめて情報収集だけは行っておくことをオススメします。

じいさんは母と妹を立て続けに亡くした経験から、葬祭関連の記事を中心としたブログを運営しています。このサイトの中に、経験者目線で書いた葬祭関連の記事がたくさんありますので、情報収集の一環として参考にしてみてください。こちらのサイトマップから興味のある記事を見付けて、手が空いた時にでも読んでいただければ幸いです。

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」ですね。

もし この記事が誰かの役にたてば幸いです。