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【地域別】葬儀の特徴~神奈川県編~

2021年3月18日

ども まことじいさんです。

葬儀の風習なんて、地元でも知っている人は少ないですよね。

じいさんは遠州地方(静岡県西部)在住ですが、元々は関東出身で遠州地方の風習に詳しくありませんでした。
母が亡くなった際に調べたところ、葬儀に関しても地方独特の風習があって驚きました。
通常、白木の位牌から本位牌への切り替えは四十九日の法要の時に行われますが、遠州地方では初盆から一周忌法要の間に行われます。

このような地方独特の風習はどの地方でも見られますが、知らない人も多く葬儀の際に慌てることもあると思いますので、まとめておこうと思います。今回は神奈川県編です。

前火葬

横浜市、川崎市などの都市部は、東京都と同じく、通夜~葬儀・告別式~火葬~繰り上げ初七日・忌中払いの会食がお葬式の一般的な流れになっていますが、南足柄市や小田原市などの一部では、葬儀の日の午前中に火葬、遺骨で葬儀を行う前火葬というやり方です。

南足柄市は箱根の山に隣接した山間部なので、かつて交通手段が今ほど発達していなかった頃は参列者の移動に時間がかかったことから、遺体を腐敗を防ぐために始まったと思われます。

南足柄市や小田原市などでは、葬儀の日の朝に火葬を済ませてしまいますので、葬儀は祭壇にお骨を安置する『骨葬』になります。

最後のお別れを希望される場合は、事前に訪問してお顔を拝見しておくことをお勧めします。

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豆腐

鎌倉市や大和市の一部など古くからの住民が多い地域では、納棺の際お豆腐を食べる風習があるそうです。

納棺に立ち会った全員でお酒を飲み、その後一丁の豆腐を全員で回して食べます。

角が立たないようにという配慮から四隅の角から豆腐を取り、塩をつけて全て食べるようです。
残してはいけない決まりがありますので、最後の人は食べきるようにします。

火葬中に赤飯

神奈川県の農村部や郊外では、80才以上の方が亡くなった際には、長寿を全うしたということで、葬儀中にお祝いの行事をすることがあります。

出棺前に五円玉とキャラメルといったちょっとしたお菓子を配り、火葬中はお赤飯を食べるのが習わしになっているようです。

大切な人との別れは悲しいことですが、あえて長寿を祝うというスタイルをとる、心に残るお別れの仕方です。

通夜振舞い

神奈川県のお葬式は、葬儀後に出棺し火葬をする「後火葬」で、参列者は通夜に焼香に行くことが多く、平日の葬儀の参列者は通夜に比べると数が減る傾向があります。

通夜参列後は、通夜振る舞いの飲食に案内されますので、故人の供養のために遠慮せずいただくと良いとされています。現在では通夜振る舞いは主に立食で、返礼品は香典返しを兼ねる即返しがほとんどです。

また、お隣の東京都でと同様に、通夜振る舞いには必ず箸を付けることになっています。
振舞われるのは主に寿司やオードブル等ですが、いただくことで故人の供養になると考えられていますので、辞退することは失礼に当たると言われています。

一口でも箸を付け、口を湿らすようにしてください。

まとめ

神奈川県の都市部では、基本的に関東の他県と同様、通夜・葬儀の後に火葬を行い、初七日の法要を繰り上げて営む流れですが、古くからの住民が多い郊外や農村部では、今でも昔ながらの風習が残されているようです。

近年では、全国的に葬祭儀礼の簡素化が進んでいますが、神奈川県でも横浜市や川崎市のような大都市は、その傾向が強いようで、一般葬でも小規模な家族葬や、通夜式を行わない一日葬を選択する人が増えているようです。

なお、今回は参列される方向けに記事を書いていますが、喪主の方は事前に多くの準備が必要となります。『【通夜・葬儀】事前に準備しておくべきこと』で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

もしこの記事が誰かの役に立てば幸いです。