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最近のお墓事情【永代供養墓ほか編】~令和3年~

2021年2月25日

ども まことじいさんです。

もしもの時、あなたの大切なひとを、どんなかたちで葬りたいか考えたことはありますか?

かつてはお墓と言えば一般墓でしたが、現在では永代供養墓の需要が高まっているようです

一口に永代供養墓と言っても、実際は納骨形式によって多くのスタイルが存在します。

今日は永代供養墓についてお話ししたいと思います。ぜひ最後までお読み下さい。

一般墓を希望される方は『最近のお墓事情【一般墓編】~令和3年~』をご覧ください。

永代供養墓とは

そもそも家族墓とも呼ばれる『一般墓』は、寺院や霊園の墓地区画の永代使用権を購入し、自前で墓石を建てた後は継承者が寺院や霊園に毎年管理料支払い、お墓の管理についても継承者が責任を持って行うものです。

しかし、何らかの理由で継承者が絶えてしまったりして、管理を行うものが居なくなった場合、墓地の管理者によって無縁仏として合祀されてしまいます。

無縁仏として合祀されてしまえば、その後は供養されることも無くなってしまいます。
近年は核家族化の影響もあり、このような無縁仏が増加しています。

こうした現状を回避するために『永代供養墓』の普及が進んでいます。
『永代供養墓』とは最初に永代供養料を支払ったのちは、特に継承者が居なくても、墓地の管理者がその後の供養を半永久的に継続するものです

しかし現在では永代供養の形式も多様化しており、個別墓タイプの家族墓・夫婦墓などから、合祀墓タイプの納骨堂や樹木葬まで各寺院や霊園によって、多くの選択肢が用意されています。

個別タイプ

家族墓・夫婦墓

自分たち夫婦の代、もしくは子供の代で、継承者が居なくなってしまう可能性が高い。
でも、家族のお墓を持ちたい方向けに、永代供養付きの家族墓・夫婦墓があります

基本的には一般墓と同様に墓地区画の使用権を購入し、墓石を建てて家族墓として利用しますが、十三回忌や三十三回忌などの節目をもって供養塔などに合祀され、その後も供養されるというものです。

いわば、期限付きの家族墓と言ったところですが、合祀された後も無縁仏として放置されることはありません

合祀されるまでは一般墓と同様に、個別にお墓参りをすることが出来ますし、申し込み時に登録した人物までは個別墓として利用できます。

ただし、形式が一般墓と同様ですので、初期費用も一般墓と同じくらいはかかってしまいます。

大泉寺 個別永代供養墓・樹木葬

愛知県小牧市池之内463

大泉寺 個別永代供養墓には、個人・夫婦用区画(1~2名)と家族用区画(4名まで)が用意されており、永代管理費を支払うことで、合祀されることなく、継続的に利用することができます。

在来仏教であれば宗旨・宗派問わず利用可能で、檀家になる必要はありません。
また、お墓の継承者がいなくてもご利用でき、草取り・掃除などはほぼ不要で管理が非常に楽です。

個人・夫婦区画 374,500円~(墓石含む)+永代管理費、納骨手数料、事務手数料など190,500円+彫刻費用
家族用区画 481,500円~(墓石含む)+永代管理費、納骨手数料、事務手数料など223,500円+彫刻費用

納骨堂

寺院や霊園に建てられた納骨堂の一角に、自分たち家族専用のスペースを確保する方式で、ロッカー式やマンション型の自動搬送式、仏壇形式などがあります。

ロッカー式

ロッカーのような納骨室に、数名分の遺骨を納める形式で、お墓参りの際は、納骨堂スタッフに遺骨を取り出してもらいお参りします。

納骨する人数にもよりますが費用は30~100万円程です。

安養院 ひかりの園

東京都品川区西五反田4-12-1

木々花々に囲まれた重厚な石造りの外観で、雨や、暑さ・寒さに左右されない全天候型の室内納骨堂です。

【地下1階 納骨壇タイプ】
地下でありながら光、水の煌めき、自然を感じられる特別な空間となっています。

70万円~ 年間護持会費:18,000円/20,000円
一厨子8霊まで、厨子使用期間は50年、その後は永代にわたり供養されます。

自動搬送式

お墓参り用の祭壇が設置されており、お参りの際は、個別に用意されたカードなどを使用することで、厨子などに納められた遺骨が搬送されてくる形式です。

最大8名分程の納骨スペースを持つものもあり、費用は70~150慢円程です。

本駒込陵苑

東京都文京区向丘2-29-1

2019年1月、東京都文京区向丘2丁目に室内墓「本駒込陵苑」が誕生しました。
納骨方法は自動搬送式で、同施設内で葬儀・法要・参拝のすべてが行えます。

約900坪という都内最大級の広さを活かし、客殿やラウンジ、授乳室、喫煙室など充実した設備を整えています。全施設バリアフリー設計で、車椅子やベビーカーをご利用の方にも心地よくお過ごしいただけます。

礼拝堂【花鳥風月】80万円~+年間管理料12,000円
(永代使用料/戒名授与/遺骨収蔵厨子/銘板・彫刻/永代供養を含む)
最大8霊まで収納可能で、期限なしで利用できます。

仏壇式

個別に仏壇が用意されており、仏壇の中に納骨スペースがあります。
お墓参りも仏壇を拝むように行いますので、スペースなどの理由で、家に仏壇を置けない方の利用者が多いようです。

最大の物では10人分の納骨スペースを持つものもあり、費用は150~200万円程となります。

横濱聖苑

神奈川県横浜市港北区篠原町97番地1

暑さ・寒さ・雨天など、天候を気にせずお参りできる室内型のお墓です。冷暖房完備、年間を通して快適な環境をご提供いたします。屋外墓所のような除草や清掃の心配もありません。清潔で衛生的な墓所です。

仏壇型室内墓 琥珀 198万円~(最大6体まで納骨可能 [別途費用]納骨手数料:5,500円(税込)

樹木葬

近年では一般墓を超える需要があるのが樹木葬です。

樹木の根元に遺骨を直接埋葬するケースが多いですが、樹木の付近に個別のプレートなどを設置して、その地下に納骨室を持ち、個別墓として利用できる霊園などもあります。

費用は合祀型の樹木葬よりもやや割高になり、60~100万円ほどとなります。

個別タイプのメリット・デメリット

メリット

家族だけのスペースが確保できるため、一般墓と同様にお墓参りを行うことが出来ますし、後から分骨などの為に遺骨を取り出すことが出来ます。
また、継承者が居なくなったのちも無縁仏になる心配がありません。

デメリット

個別スペースが必要となるため、合祀タイプと比較すると初期費用が高くなります。
永代供養墓のメリットの一つが一般墓に比べ費用を抑えられる点ですが、個別タイプを利用するとメリットは限定的となってしまいます。

外苑こもれびの杜 樹木葬・永代供養墓 東京都新宿区南元町10-1

樹木葬「Komorebi」は、個別の区画に1霊~3霊まで利用できます。
契約期間は3年・13年・永代の3種類で、最後の方の納骨から契約期間内は、区画内にて安置し、以後永代供養塔へ合祀されます。
*契約年数が永代の場合は、区画内にて永代供養されます。

樹木葬「Komorebi」契約期間永代(合祀にならない樹木葬)65万円~+年間管理料3000円

その他の情報

現状では今後継承者が居るかどうか判断できない場合は、一般墓として購入したお墓を、後から永代供養墓に切り替えることが出来る霊園もあります。

また、レンタル墓として一定期間ごとに更新手続きをすれば、継続的に家族墓として利用できるものもありますので、お墓探しのポータルサイトなどを利用して比較検討することをお勧めします。

個別タイプであっても永代供養墓である以上、期間の長短はあっても、いずれは合祀されてしまう事を念頭において、利用を検討する必要があります。

合祀タイプ

墳陵墓型

大きなドーム型や納骨堂型などがありますが、基本的に他人の遺骨と一緒に納骨されます。

骨壺のまま納骨されることもありますが、多くの場合は他の遺骨と混ざってしまうため、一度納骨してしまうと、取りだすことが出来ない場合が多いです。

樹木葬

樹木葬の場合は、シンボルツリーの周りに、直接遺骨を埋めて自然に還すタイプと、骨壺のままシンボルツリーの周辺に埋葬されるタイプがあります。

いずれの場合も合祀タイプでは個別のプレートなどは無いことが多いので、お墓参りもシンボルツリーに向かってすることとなります。

合祀墓タイプのメリット・デメリット

メリット

合祀墓タイプの最大のメリットは、納骨の際の費用を抑えられる点です。
永代供養の合祀墓を利用する場合、5~10万円程で利用することが可能です

また、納骨後は寺院や霊園側で永続的に供養を行ってくれるので、無縁仏になる心配はありませんし、継承者も必要ありません。

デメリット

合祀墓の場合、納骨後に遺骨を取り出すことは、基本的に出来ませんので、後になって分骨することは出来ません。

不安な場合は、手元供養用の小さな骨壺を用意しておいて、斎場で遺骨の一部を分骨しておけば安心です。

分骨の方法

斎場で分骨してもらえば『分骨証明書』を発行してもらえますし、納骨前であれば後日でも斎場で『分骨証明書』を発行してもらうことが可能です。

『分骨証明書』は、埋葬許可証の代わりになるものなので、大切に保管してください。

一般墓であれば、納骨後でも、墓地管理者に依頼して『分骨証明書』を発行してもらえます。

その他

散骨

永代供養とはちがいますが、無宗教の方や自然回帰志向が強い方が利用する散骨という方法もあります

海洋に細かく砕いた遺骨を撒くことで葬送とする海洋散骨が主ですが、飛行機などで空中に散骨するものや、山中の樹木付近に散骨するものもあります。

地上に散骨する場合は、基本的に寺院が所有する土地に散骨するタイプに限られ、自宅の庭などに散骨することは現状では許可されないことがほどんどです。

送骨

親族などの身寄りがなく、高齢のため納骨に赴くのが困難な方や、理由は不明ながら自宅に遠い親族の遺骨が長期間保管されていて、納骨したい場合などは郵送で永代供養を依頼することも可能です。

まとめ

家族墓や夫婦墓などの一般墓を建てる場合は、後になって親族とトラブルになることはほとんどありませんが、永代供養墓の場合は未だに抵抗を感じる方も少なくありませんので、申し込むの前にしっかり話し合っておくことが大切です。

特に合祀タイプでは、お墓参りも納骨堂やシンボルツリーが対象となりますので、事前にしっかり検討することをお勧めします。

もしこの記事が誰かの役に立てば幸いです。