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【身に付けたい】ボッタクリ葬儀社の見分け方と対処法

2021年5月23日

ども まことじいさんです。

世の中に葬祭関連事業を営んでいる企業はたくさんありますが、開業に必要になる資格や届け出について知っていますか?

実は葬祭関連事業は、国や自治体の許可や届け出が必要ないため、簡単に言ってしまえば誰でも参入可能な業界なのです。
そのため、個人営業から全国展開するような事業者まで企業規模もバラバラですし、中にはボッタクリを行うような悪質な業者も存在します。

そこで今回は、ボッタクリ業者の見分け方と、ボッタクリ被害を防ぐ方法について書いていきたいと思いますので、ぜひ最後までお読みください

ボッタクリ葬儀社の特徴

基本的にボッタクリ業者は、身内を亡くして気が動転している遺族の、心理状態や知識不足に付け込んできます。ほとんどの方が、葬儀を取り仕切った経験がないため、どうしていいのか分からない。そんな時に手を差し伸べられたら、うっかり握ってしまうのも無理のないことです。

しかし、あらかじめ知識を持っていれば、ボッタクリ被害を避けられます。

病院に常駐している、または提携している葬儀社

病院から紹介される葬儀社が、全てボッタクリ業者とは言いませんが、高額な葬儀費用を要求される確率はどうしても高くなります。

かつては、病院で亡くなった方の9割近くが、病院から紹介された葬儀社を利用している時代もありました。そのため葬儀社は、病院側に何らかの見返りを渡してでも、なんとか病院と提携しようとしたのです。
そして病院に提供した見返りの費用を回収する方法は、考えなくても想像がつきますよね。そういう事です。

今では、病院から紹介を受ける葬儀社も、抽選や持ちまわりになっているようですが、ルールを守らない悪質な葬儀社もいるようで、コロナ禍で亡くなった方の遺族に、常識では考えられないほどの高額請求をするといったことも起きています。

また、病院から紹介された葬儀社を利用する方の多くは、ろくに見積もりも見ないまま、葬儀社に丸投げしてしまう傾向があります。残された遺族は精神的につらい状況なので、全面的に葬儀社を頼ってしまう気持ちは理解できますが、言ってみれば葬儀社の言いなりですので、結果的に葬儀費用が高額になるのは当然と言えます。

見積もりを出さずに話を進めようとする業者

良心的な葬儀社なら、プランに含まれる内容や別途必要になる費用について、事細かに説明した上で概算の見積もりを出してから、細部について打ち合わせていきます。

また、まともな葬儀社との打ち合わせでは、出来るだけ遺族の希望に合わせてプランを組むために、落ち着いて話ができるように、個室など仕切られたスペースを利用するのが一般的ですので、そういったスペースを用意していない業者は要注意です。

見積もりすら出さずに、急いで話を進めようとする業者は、基本的に避けた方が良いでしょう。

搬送をせかす業者

かつては、病院で亡くなった方は一旦病院の霊安室に運ばれることが多かったのですが、最近では霊安室を使用するケースは少なくなっています。基本的には亡くなった当日中には、自宅または葬儀社の安置施設に搬送するよう求められます。

あらかじめ利用する葬儀社が決まっていれば、搬送依頼の連絡をすれば済みますが、その時点で葬儀社が決まっていない場合に、そそくさと搬送の準備を始める人物が現れたら注意しましょう。
病院に常駐している葬儀社の担当者の中には、なんとか搬送に持ち込もうとする者もいます。これは、搬送を担当した葬儀社に、そのまま葬儀一式まで任せてしまうケースが多いからです。

しかし、ほとんどの病院では、亡くなった方をきれいにアルコールで拭いて衣服を整える「エンゼルケア」を行うため、搬送までには数時間の猶予があります。
慌てて搬送する必要はありませんので、葬儀社を選定中であることを伝えて、断ってしまっても問題ありませんし、病院にも失礼にはあたりません。

【番外編】専門外の企業が行う葬儀社あっせん事業

ボッタクリとまでは言えませんが、あまりオススメできないサービスもあります。

現在では、多くの葬儀社から一括で見積もりを取ることが出来る「お葬式ポータルサイト」や、全国数千の葬儀社と提携して同一価格で葬儀を行うことができる「葬儀ブランド」がありますが、前述したとおり葬祭関連事業は参入が容易なため、専門外の事業者も葬儀社のあっせんを行っています。

某流通大手の事業者などは、知名度が高いので安心して利用できそうな気がしますが、じいさんが調べたところでは「お葬式ポータルサイト」や「葬儀ブランド」に比べて、やや割高でプランに含まれるものも少し少ないようです。

ある葬儀社の社長が、このことについてブログで言及していますので、ぜひ読んでみてください。
なぜオススメできないか理由が分かると思います。

㈱けやき 代表取締役 森本幸弘のブログ ネット葬儀紹介業社の是非

もし気になる方は内容や費用について、専門外の事業者(某スーパーマーケット運営会社など)が運営している葬儀関連サイトと、葬儀専門サイトで比較してみてください。

小さなお葬式 よりそう家族葬 二日プラン

葬儀専門サイトでは基本プランに含まれているものが、別途費用が必要なオプションになっているのに費用は同等か少し割高(まぁボッタクリというほどではありませんが)になっていると思います。

同等以上の葬儀内容で、もっと良心的な費用設定にしている葬儀社はたくさんあるので、スーパーの会員になっている方以外は、あまり利用するメリットは無さそうな気がします。

ボッタクリ業者の撃退法

ボッタクリ業者は相手の弱みに付け込み、自分のペースで話を進めるのが常套手段です。
特に家族を亡くしたばかりの遺族は、精神的に不安定になっているので、誘導しやすい相手とみられてしまいがちです。

しかし、事前にしっかりと知識を得ておけば、付け込まれることはありません。

事前に利用する葬儀社だけでも決めておく

ボッタクリ業者を撃退するための一番確実な方法です。

もし、病院などでボッタクリ業者が近づいてきても「すでに利用する葬儀社は決まっています」の一言で、撃退することができます。

事前に葬儀に関する知識を蓄えておく

ボッタクリ業者にとって、無知な相手は絶好のカモとなります。
「みなさん100万円位のプランを選びますよ」「この地域では、これぐらいが普通ですよ」「大体の方が、~を追加されます」など言葉巧みに費用を吊り上げようとします。

とかく日本人は世間体を気にする傾向がありますので「みなさん」「普通」と言われると「そんなものなのかな」と、受け入れてしまう人が多いようです。
しかし、葬儀内容や費用相場について知識があれば、こういった営業トークに惑わされることなく、別の葬儀社を選択することができます。

ネットが普及している現在では、葬儀に関する情報は簡単に入手することができます。
各葬儀社のサイトを見比べても良いですし、葬儀社の社長や従業員が書いているブログを読めば業界の裏話を知ることも可能ですので、事前に知識を身につけておきましょう。

1社だけをみて決めてしまわない

自分に合った葬儀社を見つけるためには、複数社から相見積もりを取ることが必須です。
ボッタクリ業者は、とうぜん相見積もりを取られたくないので、急に値引き話を持ち出すなどして強引に引き留めようとしますので、押し切られないようにしてください。

そのために必要になるのが「複数人で打ち合わせに行く」ことです。
1対1での打ち合わせになると、気が弱い人は押し切られてしまいがちですが、複数人で対応することで話し合いの主導権を握られずに済みます。

費用だけで決めてしまわない

葬儀社から資料を取り寄せた際に、つい費用にばかり目が行きがちですが、いくら安くても必要な物が揃っていなければ意味がありません。

「葬儀に最低限必要なもの」「基本プランに含まれていた方が良いもの」について【葬儀費用比較のポイント】後悔しない葬儀社選びの方法で詳しく解説していますので、葬儀費用と内容の参考にしてみてください。

ボッタクリ業者は、他社より少しだけ安い価格を提示することがありますが、実は基本プランに必要不可欠なものが含まれておらず、追加費用として結果的に高額な請求をするといった手段をとることがあります。

提示される金額だけに目を向けるのではなく、内容に見合ったものかどうか、しっかりと見極めてください。
もし、内容をきちんと説明できないような業者なら、それ以上話を続けても意味がないので、信用できない業者とみなして切り捨てましょう。

まとめ

かつて葬儀社は、冠婚葬祭互助会を営むような大手以外は、ほとんどが家族経営レベルの零細企業でした。
仕事を得るために病院や町内会、企業などに見返りを渡し、その分を回収するためにボッタクリが横行していた時代もありました。

しかし情報が簡単に手に入る時代になったため、こういったボッタクリ業者は淘汰されてきています。
また、業界自体も消費者の不信感を払しょくするため、厚生労働省認定の「一級葬祭ディレクター」を各拠点に配置するなどの企業努力を重ねて、悪質な業者の締め出しをはかっているようです。

こういった情報が広く知られるようになったため、今では病院から紹介される葬儀社を利用する人も1割程度に減っています。

情報があふれかえっている現代ですが、誤った情報や悪意を持って流された情報も存在し、逆に情報に踊らされて被害にあうことも少なくありません。

しっかりと知識を身につけておけば、自分の身を守ることができる時代ですので、出来るだけ様々な情報に触れる機会を増やして、正しい情報を見極める力を身につけることが肝要かと思います。

もし この記事が誰かの役に立てば幸いです。