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【自宅で出来る】手元供養の方法と注意点

2021年5月28日

ども まことじいさんです。

一般的に、荼毘に付した遺骨は、四十九日の法要を済ますとお墓に納骨されることが多いですが、自宅で保管するという方も少なくありません。

墓地以外への埋葬または焼骨の埋蔵は、墓地・埋葬に関する法律で禁じられていますので、自宅の庭であっても許可なくお墓を建てることはできませんが、遺骨を自宅で保管することは問題ありません。

かつては、お墓を建てるまで一時的に自宅に保管するケースが多かったようですが、最近では「全てお墓に納骨してしまうのは寂しい」「遺骨の一部だけでも身近に置いておきたい」などの理由から、遺骨の一部だけ自宅で保管する『手元供養』を選択する方も増えているようです。

また、お墓を持たないという選択する方も増加傾向にあり、永代供養墓や樹木葬・海洋散骨を行う際に、遺骨の一部だけ『手元供養』のために残す方もいるようです。

もともとは遺骨を骨壺に納めた状態で、自宅に保管することを『手元供養』と呼んでいましたが、今では『手元供養』の方法も、いろいろな選択肢があるようです。

そこで今回は、さまざまな形式の『手元供養』と、必要な準備や注意点などについて書いていきたいと思います。
注意を怠ると遺骨にカビが生えるなどのトラブルになりやすいので、ぜひ最後までお読みください。

手元供養の準備

遺骨を全て自宅に保管される場合は特に必要な準備はありませんが『分骨』した遺骨の一部のみ『手元供養』として自宅に保管する場合は、それぞれの方法ごとに準備が必要になります。

分骨

遺骨の一部を別に分けることを『分骨』を言います。『分骨』をする際に、出来れば『分骨証明書』を取得しておくと、あとあと安心です。
*全ての遺骨を自宅で『手元供養』する場合は必要ありません。

火葬を行う際に『分骨』しておけば、その場で『分骨証明書』を発行してもらえますし、納骨前なら後日でも火葬場で発行してもらえます。(一部の自治体では、役所での発行になる場合もあります)
また、一度お墓に納骨した遺骨を『分骨』する場合は、お墓の管理者に発行してもいます。

ではなぜ『分骨証明書』が必要なのでしょうか?

遺骨をお墓に納骨するためには『埋葬許可証』が必要ですが、遺骨の一部を『分骨』した際に『分骨証明書』を取得していないと、後になって『分骨』した遺骨をお墓に納骨したくなった場合や、遺骨を継承した方が『分骨』を納骨する際に、手続きが難しくなるためです。

粉骨

一般的な骨壺は7~8寸(1寸は約3㎝)ですが『手元供養』に用いられる骨壺は2寸ほどのものが多く、全ての遺骨を納めるのは困難です。
もし、全ての遺骨を『手元供養』する場合は、遺骨を粉末状に粉砕する『粉骨』を行えば小さな骨壺に納めることも可能です。

また、シンボルツリーの根元に直接遺骨を撒く形式の「里山型の樹木葬」や「海洋散骨」を行う場合は、2㎜以下に粉骨することが必要です。
こういった弔い方は、親族の理解を得ることが難しいのですが、遺骨の一部を『手元供養』として残すことで、理解を得られる可能性もあります。

『手元供養』で一番おきやすいトラブルはカビの発生ですが、遺骨を『粉骨』して真空パックしておけば、カビの発生を防ぐことができます。

『粉骨』は自分で行うことも可能ですが、遺骨をハンマーなどで細かくたたき割り、すり鉢などですり潰す作業が必要になりますので、体力的にも精神的にも大きな負担がかかります。『粉骨』サービスを提供している業者もありますので、そういったサービスを利用した方が良いかもしれません。

手元供養の方法

かつて『手元供養』と言えば、遺骨を納めた骨壺を自宅で保管するのが一般的でしたが、今では手元供養用の骨壺もいろいろなデザインが販売されていますし、骨壺以外にもさまざまな選択肢が用意されています。

ミニ骨壺

一般的な骨壺は、全部の遺骨を収骨する関東地方では7~8寸、遺骨の一部のみ収骨する関西地方では4~5寸のものが用いられますが、自宅で保管する『手元供養』では2~3寸ほどの小さなものを利用することが多いようです。

今ではシンプルなデザインのものから、装飾性の高いものまで販売されていますが、出来れば密閉性の高いものを選んだ方が良いでしょう。
特にマンションなどでは湿気がこもりやすく、遺骨にカビが生えてしまう事がありますので、しっかりと密閉できるものがオススメです。

ミニ骨壺は、シンプルな1000円前後のものから、装飾性の高い数万円するものまでありますが、密閉性について調べてから購入した方が良いと思います。

人形やぬいぐるみタイプ

見た目では「人形」や「ぬいぐるみ」にしか見えない『手元供養』用の容器もあります。
部屋に置いてあっても違和感がないので、居間などの開放的なスペースに置いておくことも可能です。

ただし、こういったタイプのものを利用する場合は『粉骨』が必要になることが多いので、遺骨をそのままの状態で『手元供養』したい方には向かないかも知れません。

プレートタイプ

粉末状にした遺骨に少量の添加物を加えてプレート状に焼成するもので、桐箱などに納めて保管することもできますし、室内の棚などに飾ることもできます。プレート状なので持ち運ぶことも容易で、旅行や引っ越しなどの際にも困ることは無いでしょう。

現在ではこういったサービスを提供する業者は複数あり、デザインも豊富に用意されていますし、素焼きの陶器のような見た目のものや、石材のような質感のものなどがありますので、家族の好みによって業者を選択すれば良いでしょう。

しかし、遺骨を加工するため費用は20万円前後が相場のようです。

宅墓

お墓に遺骨を納めるのではなく、自宅の室内にお墓を置くというイメージのものです。
ミニチュアの墓石型のものや、仏壇の下部に納骨スペースがあるものなどが多いようです。

また、荼毘に付した遺骨をそのままの状態で骨壺ごと全部を納めるタイプや、ミニ骨壺に『粉骨』した遺骨を全部納めて安置するタイプ、お墓に遺骨の大半を納骨した上で遺骨の一部を『分骨』して納めるタイプなど、用途によってさまざまな形式があります。

かつて土葬が盛んにおこなわれていた頃は、衛生上の観点から遺体は少し離れた山中などに埋葬し、お墓は近所に建てる「二墓制」が広く行われていましたが、この『宅墓』は現代版の「二墓制」といったところでしょうか。

アクセサリータイプ

粉末状の遺灰を小さな容器に納めて、ペンダントやブローチなどのアクセサリーとして身に付けるものです。
「いつも故人を身近に感じていたい」「一緒に色々な場所に連れていきたい」などの理由から、こういったスタイルの『手元供養』を選択する方も増えているようです。

ただし、自宅に安置するケースと異なり紛失の危険性が高いため、自宅に安置する『手元供養』の遺骨とは別にしておいた方が無難かもしれません。

遺骨ダイアモンド

遺骨から抽出した炭素をもとに「合成ダイアモンド」を作成する方法です。遺骨に含まれる成分によって色が異なり、カットしてアクセサリーにすることも可能です。

ただし、他の方法と比較すると費用は高額になり、1カラットのダイアモンドでは200万円前後が相場のようです。最近ではダイヤモンドだけでなく、サファイヤなどと合成したものもあるようです。

遺骨の郵送について

『粉骨』や遺骨の加工を行う場合は、業者に遺骨を郵送する必要があります。
現在、遺骨の郵送に対応しているのは郵便局のみで、他の運送会社では対応不可となっていますので、注意してください。

遺骨の加工を依頼すると、業者によっては郵送セットを送ってくれることもありますので、そういった業者を利用すると安心かも知れません。

まとめ

よく「先祖代々のお墓」と言いますが、かつては土葬が主流だったため一人ひとりの個人墓が多く、墓石の地下にカロート(納骨スペース)を設け、複数の遺骨を納める家族墓が一般的となったのは比較的最近(江戸時代に寺請制度が出来て以降)で、今あるお墓のほとんどは3~4代しか遡れないと言われています。

その家族墓もまた、核家族化や少子高齢化の影響で管理者が不在となり、無縁仏として合祀されるケースも増加傾向にあります。
そのため、従来のお墓以外の選択をする方も増えており『手元供養』も、その一つの選択肢かも知れません。

自分でお墓を建てるのではなく、遺骨の一部だけ『手元供養』に残し、残りの遺骨は永代供養墓に納めるというスタイルも現代にマッチしているのかも知れません。

生活スタイルの変化と共に、文化や習慣も時代に合わせて変わっていくものですので、お墓に対する概念も近い将来ガラッと様変わりしているかも知れませんね。

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