【お部屋探し】賃貸物件の契約前にチェックすべきこと
ども まことじいさんです。
進学や就職、転勤など引っ越しの理由は様々ですが、物件選びって難しですよね?
周辺環境や設置されている設備など、いろんな面に目を向けなければならないですが、実際に住むとなればマイナス要因にも気を配っておかないと、後になって面倒なことになります。
じいさんは今まで何度か引っ越しをしていますが、賃貸物件に住み始めてから後悔した事も数知れずあります。
実はじいさんは、不動産関係で働いたことも無いのに、無駄に宅地建物取引士の有資格者です。
実際に住みだしてみないと分からないことも多いのですが、出来るだけ部屋選びの際に、失敗しない為のチェックすべきポイントを、いくつか紹介しておきますので、物件選びの際に参考にしてください。
目次
水道について
賃貸や分譲の集合住宅の場合
戸建ての一軒家の場合、水道水は各家までの配水管の水圧のみで十分に各水道設備(キッチンや風呂など)まで運ばれますが、4階建て以上の集合住宅の場合は屋上の給水タンクにポンプで汲み上げてから各部屋に配水するか、地下からポンプの力で各部屋に配水するところが多いです。
この場合、停電になると電気だけでなく、水も使えなくなりますので、トイレの水も流せなくなります。
じいさんも以前に住んでいた物件で、実際に台風による停電が長引いて、何日もの間一日に何度も給水車まで水をもらいに行かなくてはならなくて、大変な思いをしました。
二階建て程度の集合住宅の場合は、戸建てと同じように水圧での給水のところも多いので、この点は頭に入れておいた方が良いと思います。
戸建ての借家の場合
最近になって建てられた新しい戸建て住宅には現在の生活様式に即した太い水道管(口径20mmまたは25mm)で家まで給水されているので問題ないと思いますが、古い建物の場合その建物が建てられた当時の細い水道管(口径13㎜)のままの場合が多いです。
口径13㎜と口径20㎜では水量が2倍以上違います。
その結果、シャワーを使うとキッチンの水が出にくくなるなどの問題が出てきます。
きれいにリフォームされて最新の設備が整えられていても、使いにくいのでは意味がありません。
賃貸契約前の重要事項説明の際に、きちんと確認しておきましょう。
ガスについて
都市ガスのメリット・デメリット
都市ガスの使用料金をLPガスと比較すると、平均で1/2程と言われており、都市ガスの方が圧倒的に安いです。
ただ、都市ガスの普及率は50%程ですので、都市ガスが敷設されていない地域では、LPガスを利用せざるを得ません。
では、デメリットはというと賃貸物件の借りて側にはあまりありませんが、強いて言えば災害時の復旧に時間がかかるということです。東日本大震災の際は都市ガスの復旧はLPガスと比べると50日以上遅かったようです。
LPガスのメリット・デメリット
LPガスのデメリットは言うまでもなく料金が高いことですが、メリットはというと、賃貸物件の借り手側にとっては、災害時の復旧が都市ガスに比べ早いくらいです。
むしろメリットは大家さん側にあるのです。
LPガスを長期契約するとガス設備の一部が無償提供されたりするので、初期費用を抑える事が出来るのです。
そのため都市ガスが利用できる地域でも、敢えてLPガスを選択する大家さんもいますし、ガス設備の無償提供の条件が長期契約なので借り手がLPガスの業者を変更できない物件もあります。
LPガスは、ガス会社によって料金がまちまちで、ガス会社の変更でガス料金が安くなることもあるので、変更可能かどうか、契約前に確認することをお勧めします。
ゴミ捨て場
賃貸の集合住宅には専用のダストボックスが用意されているところもありますが、専用のダストボックスが用意されていない場合は地域のゴミ捨て場を利用することになります。
その場合は、自治会費を払って、地域の自治会に加入することになるのですが、自治会費が高額な地域もありますので注意が必要です。
大家さんが自治会費を払うことで、集合住宅の住人が、ゴミ捨て場を利用できるような、段取りになっていることもありますので、事前に確認しておいた方が安心です。
浴室
浴室に窓や浴室乾燥機が無い密閉性の高い物件では、結露が起きやすいので、浴室に小さな換気扇が設置されていても、部屋中にカビが大量発生することがあります。
浴室の高めの位置に人の出入りが困難なタイプの窓が設置されていて、浴室乾燥機も設置されていれば防犯の観点からも理想的ですね。
余談ですが、じいさんが今住んでいる物件にも浴室乾燥機が設置されていますが、とても便利です。
同居している父は高齢なのでヒートショック対策にも有効ですし、梅雨の時期や冬季など洗濯物が乾きにくい時にも重宝します。
洗濯物を乾かすのに3時間ほどかかりますが、電気代は約300円程度なのでコインランドリーの費用とあまり変わりません。
誰が使ったか分からないコインランドリーの利用に、抵抗がある方には良いかもしれません。
エアコン
物件情報に『エアコン完備』と記載されていないのに、内見するとエアコンが設置されている物件があります。
こういった場合、前の住人が設置したエアコンが、そのままになっているだけの事が多いです。
前住人の残置物の場合は、内見の際に不動産会社から説明されると思いますが、前の住人の設置したエアコンをそのまま使用するかどうかは、借り手側に判断を委ねられることも多いです。
賃貸物件の屋内設備については基本的に大家さんの責任範囲となりますので、故障した場合は大家さん側の負担で対応されます。
しかし、前住民の残置物に関しては、大家さんの責任範囲外になることもあり、その場合住人の負担で対応することになる可能性があるので、契約前にハッキリさせておいた方が無難です。
アンテナジャック
全ての部屋にアンテナジャックが設置されていれば良いのですが、物件によっては、一部の部屋にしか設置されていないことも多いです。
テレビを置く予定の部屋に、アンテナジャックが設置されているかどうか、内見の際に確認しておいた方が良いです。
じいさんの住んでいるところは、LDKにアンテナジャックが設置されていない事に、引っ越した後で気付いたので、アンテナケーブルの取り回しに苦労しました。
また、BS放送をご覧になりたい方は、物件にBS放送受信機能が、導入されているかどうかの確認も必要です。
最近ではBSを導入している集合住宅も増えていますが、ほとんどの場合、地デジ電波とBS電波は混合電波として各戸のアンテナジャックまで送られてきます。
この場合、BS放送を視聴するには、分波器で地デジの電波信号とBSの電波信号を分波する必要があります。
テレビなどの設置を電気屋さんに頼んだ場合でも、基本的に分波設定まではしてくれないので、自分で行う必要がある作業になります。
分波の方法については【BS放送の視聴について】で解説していますので、興味があれば一読ください。
コンロ
最近では、ビルトインコンロがあらかじめ設置されているところも多いですが、ガス栓に繋ぐような昔ながらのコンロと違い、ビルトインコンロは簡単に交換することが出来ません。
ビルトインコンロの取り付けや取り外しは、法的に有資格者しか行えないことになっていますし、入居後にコンロに不満があって交換するとなると、大家さんと話し合った上で、費用も折半か住人負担になることが多いので、内見の際に確認しておきましょう。
じいさんの部屋も、ビルトインコンロなのですが、魚を焼くグリルが付いていないので、仕方なく焼き魚専用のグリルを買う羽目になりました。
その他
その他にも物件によって、防火対策としてファンヒーターや石油ストーブなどの暖房器具の使用が禁止されているなどの禁止事項が設定されていたりしますので、重要事項説明は面倒かもしれませんが、しっかり聞いておくことをお勧めします。
また、大家さんによっては、事前に相談すれば多少融通が利くことも有るので、何か希望が有る時は、ダメ元でお願いしてみると良いかもしれません。
まとめ
物件探しの際に、周辺の環境の良さや充実した設備などのポジティブ情報に目が行きがちですが、ネガティブ情報についてもしっかりチェックをしておかないと、実際に住みだしてからストレスを感じることになりますので、内見の際に注意して観察することが大切です。
賃貸契約の前に宅地建物取引士による重要事項説明がありますが、その前に疑問に思った事や確認しておきたいことをまとめておくと聞き漏らしがないので、オススメです。
もし、不動産会社が疑問に答えられない、その場で確認出来ない場合は、一旦契約を保留にして確認が取れてから契約すれば安心です。
余談ですが、不動産会社のどんなに小さな店舗にも宅地建物取引士がおり、重要事項説明の際は宅地建物取引士証を提示しなければならないと法令で定められています。
もし、重要事項説明の際に提示が無い場合は、あまり信用できない不動産会社と判断して、別の不動産会社に変えた方が良いと思います。
ネットに情報が掲載されている物件なら、他の不動産会社でも扱っていることもありますし、同じ賃貸不動産フランチャイズチェーンでも、運営会社が違う場合もあります。
物件を探す際は、出来れば複数店舗を利用することをお勧めします。
じいさんも今の部屋を見つけるのに、同じ不動産チェーンの複数店舗を利用しましたが、雰囲気や担当の営業さんの対応が何となく違ったので、好印象の店舗にお願いしました。
担当の営業さんによっては、大家さんの人柄などの、物件情報には載っていない情報も教えてくれますので、じっくり話をすると良いと思います。
不動産屋選びの判断については、Roochさんの【対応が悪い不動産屋の6つの特徴!良い不動産屋の見分け方を紹介!】の記事が、個人的には一番参考になりました。
また、引っ越し一括見積サイトについては【2021年】オススメ引っ越し一括見積サイトでオススメのサイトをいくつか紹介していますので、そちらをご覧ください。
もしこの記事が誰かの役に立てば幸いです。
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