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【予算別】様々な葬儀スタイルと費用について

2021年2月8日

ども まことじいさんです。

一般的に『葬儀』と聞いてイメージするのは、通夜→葬儀・告別式→火葬といった流れでしょうか。
しかし最近では、ライフスタイルや考え方の多様化により、様々な弔いのかたちが用意されています。

じいさんの母が亡くなった時は、父の希望もあり、皆さんがイメージするような通常の通夜・葬儀を行いました。
『家族葬』で少人数の参列者での、小規模な式場を利用しましたが、大手の冠婚葬祭互助会を利用したこともあって、費用は総額で130万円ほどかかりました。
父も同様に送り出すつもりでいますが、じいさん自身が死んだ時は、もっと質素な弔いで十分だと思っています。

結婚式も、どんどん質素になってきている現状を考えると、これからの時代は、葬儀も簡略化が加速すると思われます。
現在でも、費用を抑える方法はたくさんあり、最小なら20万円以下で行うことが出来ます。

そこで今回は葬儀にまつわる費用や、様々な葬儀スタイルとその費用について書いていきたいと思います。
一般的な通夜・葬儀だけでなく、一日葬や直葬などにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

戒名について

戒名とは本来、菩提寺の僧侶から授かるもので、一般的な信士・信女では30~50万円程のお布施が必要となります。
ただ、この30~50万円というのは、通夜・葬儀までの一式をとり行う費用を、全部含めた金額になります。

また、最近では菩提寺を持たない方も多いようですが、そういった場合は葬儀社に僧侶を手配してもらうことも可能です。

葬儀ブランドの「小さなお葬式」で葬儀を依頼された方は、18万円で寺院(主要八宗派対応)を手配してもらうことが可能です。
葬儀を行うために必要な戒名授与・通夜式読経・告別式読経・式中初七日読経・炉前読経がすべて含まれています。

各宗派の戒名(宗派によっては法号)の、位別の費用は【戒名の位って?】お布施の相場についてで詳しく解説していますので、興味のある方はご覧ください。

代々のお墓が菩提寺にある場合

もし、先祖代々のお墓が菩提寺にあって、亡くなった方の遺骨も納骨する場合は、菩提寺の僧侶に戒名をつけてもらわないと、納骨できない場合があります。

この場合は『生前戒名』をつけてもらえば、費用を抑えられることが多いですが全ての寺院が『生前戒名』に対応している訳ではないので、菩提寺など付き合いのある僧侶に僧侶に事前に相談しておくと安心です。

また、2~3万円ぐらいで戒名を授けてくれるサービスもありますが、菩提寺以外で授かった戒名では納骨させてもらえない寺院もあり、費用がかえってかさんでしまう事になりかねないので、注意が必要です。

公営や民営の霊園などを利用する場合

公営や民営の霊園などにお墓がある場合で、特に菩提寺が無い方や無宗教の方は、戒名なしでも納骨は可能です。

様々な永代供養サービスを利用する方や、散骨を希望される方も、戒名をつけなくても問題ありません。

もし、戒名だけでも授かりたいという場合は、各宗派の僧侶に、戒名だけ授けてもらえるサービスを利用すれば費用を抑えられます。

葬儀の形式について

最近では『家族葬』を含む一般葬だけでなく『一日葬』や『直葬(火葬式)』など、色々なスタイルの葬儀が用意されています。

かつては一般葬(二日葬)を行う家庭が主流でしたが、生活スタイルの変化や核家族化などの影響で、簡略化された『一日葬』や『直葬』を選ぶケースが増加しています。

ここからは、それぞれの葬儀形式の内容と、費用について紹介します

一般葬

昔ながらの通夜・葬儀を二日間かけて全て行う葬儀のスタイルで、現在でも葬儀の6割程を占めます。
ただ逆に言えば、4割くらいの人は、別のスタイルで葬儀を行っているとも言えます。

葬儀社や葬儀の内容によって費用は大きく異なりますが、僧侶へのお布施も含めると150~200万円ほど必要になることが多いです。

『一般葬』で葬儀を行えば、昔ながらの形式なので、親戚や菩提寺との関係でトラブルになることは少ないでしょう。しかし、費用面での負担が大きくなりますし、喪主も準備することが多くなりますので、精神的な負担も大きくなります。

一般葬を行う場合の準備が、喪主にとってどれほど負担がかかるかについては【通夜・葬儀】事前に準備しておくべきことで詳しく説明しています。

『一般葬』でも、参列者を30名ほどに絞った『家族葬』にすれば、50万円前後の費用で葬儀を行うことは可能ですので、お布施を含めても100万円以下の費用で済みます。

葬儀ブランド「小さなお葬式」の『小さな家族葬』は、通夜・葬儀・火葬の全てが含まれていて438,900円(税込)で行うことが出来ます。
また、菩提寺を持たない方であれば、葬儀を行うために必要な戒名授与・通夜式読経・告別式読経・式中初七日読経・炉前読経がすべて含まれた「寺院の手配」の費用を含めて618,900円(税込)で、葬儀をあげることができます

全国対応、低価格のシンプルな葬儀【小さなお葬式】

余談ですが無宗教の場合は、僧侶などの宗教家への謝礼を必要としないので費用総額を抑えることが出来ます。結婚式で人前式があるように、葬儀でも親族や親しい友人だけで故人を送り出すスタイルで行うこともあるようです。
ただし、こういったスタイルを選択する際は、後になってトラブルにならないように、親族と事前によく話し合っておく必要があります。

一日葬

近年、大都市圏で増えている葬儀のスタイルで、通夜式を行わず葬儀・告別式のみを一日で営むのが『一日葬』です。通夜を行わないので参列者の対応が必要なく、家族だけでゆっくりと故人とお別れの時間を過ごすことが出来ます。

通夜式を行わないことに違和感を覚える方も多いと思いますが、葬儀の前に荼毘に付してしまう『前火葬』の習慣がある東北地方などでは、通夜式を行う習慣自体が無い地域もあります。

費用面でも通夜を行わないため、僧侶へのお布施を含めて100万円以下に抑えることも可能です。

しかし、親族に信心深い方がいる場合は後になって不満がでることも考えられますし、通夜がないので親族以外の参列が難しくなる場合もありますので、事前の調整が必要です。

直葬(火葬式)

通夜や葬儀を一切行わず、臨終後は遺体安置と火葬のみを行うものです。

宗教儀式を行わないため厳密には葬儀ではありませんが、最後のお別れやお骨上げは出来ます。

通夜・葬儀を行わないため、菩提寺に納骨できないなどのトラブルになることもあります。
寺院にお墓がある場合は、事前に菩提寺にきちんと相談して、同意を取っておくことをお勧めします。

お墓が公営・民営の霊園にある場合や永代供養サービスを利用する場合、海洋散骨を希望する場合などは特に問題はありませんが、やはり親族とよく話し合っておくことが必要になるでしょう。

最近では家族だけで直葬を行って、後日お別れ会などを自宅や料亭、ホテルなどを借りて行うこともあるようです。

直葬の内容は、葬儀社によって大きく異なります。

葬儀社によっては遺体安置室などの用意がなく、面会すらできずに、火葬前の5分ほどしかお顔を見ることが出来ないところもありますので、しっかりと事前の下調べが必須です。

費用はかなり抑えられます(10万円~)が、現状では親族や菩提寺などへの事前の入念な根回しなどの努力が求められます。

まとめ

本来、百人いれば百通りの弔いの形があって当然ですが、現状では『一日葬』や『直葬』に対して親族全員の承諾を得ることは難しく、抵抗がある人が多いです。

ですが最近では、僧侶の中にも柔軟に対応してくれる方も増えてきています。

じいさんの菩提寺の住職は、まだ若いこともあってか比較的考え方が柔軟で、これからの宗教家はサービス業としての感覚も身に付けなければ、淘汰されてしまうと考えているようです。

また、『弔いとは亡くなった方の為であると同時に、残された遺族の為でもある。残された遺族が葬儀費用のせいで、生活が困窮するようなことがあってはならない。これからの宗教家は昔からの教えを守りつつも、檀家を大切にし、宗教儀式も要望に出来る限り対応するべき。』とも言っていました。

こんな考え方をする人が増えていけば、葬祭儀礼への固定観念なども、この先無くなっていくかもしれませんね。

新型コロナウィルスで亡くなった方は、何の弔いもなく火葬された遺骨の状態で家族のもとに返されます。
また、亡くなった方を自宅に放置して、ミイラ化した状態で発見されるような事件も起こっています。
じいさんの個人的な意見ですが、それに比べたら『直葬』でも十分な気がします。

じいさん自身あまり信心深い方ではなく、お墓参りをしたり仏壇に向かったりするより、アルバムを見て亡くなった人のことを思い出す方が、よっぽど弔いになるような気がします。
しかし、信心深い方にとっては、宗教儀式を滞りなく行うことが、心のよりどころになっていることも多いので、出来る限りその思いに寄り添いたいとも思いますし、難しいところですね。

もしこの記事が誰かの役に立てば幸いです。