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最近のお墓事情【一般墓編】~令和3年~

2021年2月24日

ども まことじいさんです。

もしもの時、あなたの大切な人をどんなかたちで葬りたいか、考えたことはありますか?

じいさんのとこは市営の霊園にお墓がありますが、最近では生活の多様化に伴い様々な納骨のスタイルがあるようです。

昔ながらの菩提寺に家族墓を持つ方法から、永代供養や樹木葬、海洋散骨まで多彩なかたちが用意されています。

株式会社 鎌倉新書さんがが運営する日本最大級のお墓の情報サイト「いいお墓」の利用者を対象とした「第 12回 お墓の消費者全国実態調査(2021 年1月)」では、以下のような結果になっています。

株式会社 鎌倉新書 お墓の情報サイト「いいお墓」より引用

「いいお墓」さんの2010年の調査では一般墓が約9割を占めていたのに対し、2019年の調査で初めて樹木葬が一般墓を上回ってから、さらに樹木葬の占める割合が増加しているようです。

株式会社 鎌倉新書 お墓の情報サイト「いいお墓」より引用

こうした現況を踏まえた上で、何回かに分けて現在のお墓事情からメリット・デメリットなどについて、お話ししていきたいと思います。

今回は一般墓編となります。ぜひ最後までお読みください

永代供養、散骨を希望される方は『最近のお墓事情【永代供養墓ほか編】~令和3年~』を参考にしてみてください。

一般墓

「お墓」と聞いて多くの方がイメージするのが『一般墓』です。

管理料を支払い続けることで、一基のお墓を家族単位で永続的に利用することが出来ます。

一般墓の費用一覧表

寺院公営霊園民営霊園
入壇量10~50万円
永代使用料30~200万円20~70万円50~120万円
管理料1~2万円2000~1万円1~2万円
墓石費用100~200万円100~200万円100~200万円
一般的な大きさのお墓の場合です

菩提寺に家族墓を所有する場合

メリット

菩提寺として、家族が信仰する宗派の寺院を選び、その寺院内の区画を購入し墓石を建立します。
菩提寺にお墓を建てるためには、基本的にその寺院の檀家になる必要があります

寺院の檀家になると寺院との関係性が密になりますので、法事などで分からないことが出来た際に、住職などに気軽に尋ねることが出来ます。

また、長い付き合いとなりますので、手厚く供養を受けることが出来ますので安心です。

デメリット

その半面、檀家になると経済的にも菩提寺を支える必要があります。

檀家になるには入壇量が10~30万円程かかりますし、毎年の1万円程の檀家料(管理費含む)などの費用が必要です。

墓地区画の永代使用料は寺院の格や地域の地価によって大きく異なり、30~200万円程と幅がありますので、墓石費用を含めると初期費用は最低でも200万円程必要になります。

また、最近では継承者の都合で後になって離壇する場合に、費用が高額になるなどトラブルになることもあり、檀家になるのは先祖や当主が信心深い場合が多いです。

菩提寺にお墓を建立する際の初期費用は、200万円以上の予算を考えておいた方が無難です。

公営霊園を利用する場合

メリット

国や地方自治体が運営する公営霊園などは、宗旨宗派を問わず利用することが可能です。

区画の永代使用料も寺院や民営霊園に比べて低額(地域の地価や区画の大きさによって違いますが、20~70万円程)で利用できますし、年間管理費も少額(数千円程度)で済みます。

自治体などが運営していますので、破綻の心配はほとんど有りませんし、一般的な大きさのお墓の初期費用は150万円ほどで済みます。

因みに、じいさんも公営霊園を利用していますが、区画の永代使用料が30万円で年間管理料は3000円です。

デメリット

初期費用が比較的低額で済むため人気が高く、基本的には抽選となりますので、希望の区画が利用できない場合もあります。

また、公営霊園は既に遺骨を持っている方限定など申し込みに条件が設定されていることが多く、公営ですので設備も最低限のところが多いです。

初期費用は墓石の費用を含め150万円程です

民営の霊園などを利用する場合

メリット

宗教法人などが運営する民営の霊園も、ほとんどの場合、宗旨宗派を問わず利用が可能です。

ただし、墓地区画の永代使用料は公営と比べると、少し高めで50~120万円程となります。

また、年間管理料も若干高めで5000~15000円程です。

様々な運営母体の民間霊園が全国各地に数多く存在しますし、各種サービスや設備も充実しているところが多く、利用者に便宜が図られているのが、公営霊園との大きな違いです。

また、公営霊園と違い申し込み条件が設定されていないところがほとんどですので、生前に申し込むことも可能です。

デメリット

民営霊園は基本的に申し込み先着順ですので、人気のある霊園では、早めに申し込まないと希望の区画が完売になってしまう事もあります。

また、民営ですので運営がうまくいかなくなった場合、経営破綻する可能性があります。

民営霊園の場合、一般的な大きさのお墓の初期費用は150~250万円ほどとなります。

まとめ

一般墓は初期費用は高額になりますが、家族墓として子々孫々にわたって数十年から数百年の間、利用することが出来ます

一度建ててしまえば年間管理料の負担だけで済みますので、ある意味では経済的とも言えます。

お彼岸や法事などの際に、親族が集うことによって交流を深めることも出来るでしょう。

その反面、最低でもお彼岸やお盆、年末などにお墓参りをして、花を換えたり掃除をするなどの管理が必要になりますので、一般墓の建立には継承者の存在が不可欠となります

また、継承者が遠方に引っ越しした場合などは管理が困難になるため、管理を業者に委託するか、お墓を移すなどの手配が必要になります。

万が一、継承者が管理を怠り年間管理料を納めなかった場合は、無縁仏になってしまう事もあり得ますので、家族でキチンと話し合ってから申し込む必要があります。

もしこの記事が誰かの役に立てば幸いです。