本ページはプロモーションが含まれています

【葬儀費用】負担を出来るだけ抑える方法

2021年8月12日

ども まことじいさんです。

喪主として葬儀の費用負担は可能な限り抑えたい、でも後悔したくないという気持ち、じいさんも喪主をつとめたので分かります。
結論から申し上げますと、もしあなたに時間が残されているなら、情報化社会の現代では十分に可能です。

まずは事前に、無料で手に入る情報を出来るだけ多く得ることが肝心です。
では、情報を入手するにはどうしたらよいのでしょう?

そこで今回は、可能な限り多くの情報を無料で手に入れる方法と、手に入れた情報を利用して費用負担を抑える方法や手順について書いていきたいと思います。
葬儀を行った経験者としてのアドバイスもまとめてありますので、ぜひ最後までお読みください。

なお、ボッタクリ葬儀社の被害を防ぐ方法については【身に付けたい】ボッタクリ葬儀社の見分け方と対処法で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

情報収集する前の心構え

ネットなどで「葬儀」について検索すると、各地域の葬儀費用相場が掲載されていますが、まったく参考にならないので無視してください。

基本的に費用相場として記載されているのは、当該地域の葬儀費用の「平均額」です。家族だけで見送る密葬もあれば、数百人が参列するよう大規模な葬儀もありますので、全部ひっくるめた状態で算出された「平均額」には何の意味もありません。

当該地区の多くの葬儀が「平均額」で行われていると考えないように気を付けて、あくまでも「ウチはウチ、よそはよそ」と考えることをオススメします。

情報収集の方法

ネットを利用した情報の集め方

現在では葬儀社のほとんどが「ホームページ」を持っており、各社それぞれの葬儀プランやオプションなどの情報が掲載されています。 「ホームページ」 に記載されている情報を見るだけなら、お金は一切かかりませんし、大まかな葬儀の内容についても知ることが出来ます。

また、全国一律料金で葬儀を行うことが出来る「葬儀ブランド」のホームページを見れば、基本プランに含まれているものや費用、オプション費用の相場を知ることが出来ます。

現在では、30人前後の参列者を想定し、 必要な物だけにしぼって低価格を打ち出している「家族葬」専門の葬儀社が増えていますが「必要な物だけにしぼった基本プラン」の内容は 「葬儀ブランド」 の基本プランの内容とほとんど同じですので、葬儀ブランドの費用を参考にすれば高いか安いかの判断が付きます。

葬儀社の資料請求

前述したとおり、現在では小規模な葬儀社でも「ホームページ」を運営しており、資料請求もネットでの申し込みが可能です。ほとんどの葬儀社では資料請求も無料ですし「ホームページ」に記載されていないような細かい情報も資料には記載されています。

しかし、複数の葬儀社の資料を一社ずつ申し込むのは面倒ですし、「ホームページ」上に記載されている情報だけでは、自分の希望に合った葬儀社かどうか判断できない場合もあります。

そういった場合は、葬儀専門のポータルサイトを利用すれば、居住地域や希望条件を入力するだけで、近隣の希望条件に合った葬儀社を検索することが出来ますし、その中で気になる複数の葬儀社から一括で資料を請求することが可能です。

また「葬儀ブランド」を利用すれば、全国一律の料金で同様の葬儀を行うことが可能です。ほとんどの「葬儀ブランド」は、全国の数百社以上の葬儀社と提携していますので、地元の葬儀社を利用しても「葬儀ブランド」の提供するプランで葬儀を行うことが出来ますし、無料会員登録などで割引を受けられます。
もし気に入ったプランが見付かれば、こういった「葬儀ブランド」に資料請求するのも一つの方法です。

全国対応、低価格のシンプルな葬儀【小さなお葬式】

葬儀社や冠婚葬祭互助会の説明会

最近では、多くの葬儀社で事前説明会や見学会などが頻繁に行われています。地元に気になる葬儀社があれば「ホームページ」などに説明会などのキャンペーン情報が掲載されていますので、確認して参加してみても良いと思います。

わざわざ足を運ぶのは面倒に感じるかもしれませんが、事前説明会に参加するのは無料ですし、下記のようなメリットもあります。

  • 実際に利用する式場を見学することが出来る
  • 事前説明会に参加すれば、式場スタッフの大体の教育レベルを判断できる
  • 無料で情報を入手できるうえに、参加者全員にさまざまなクーポンなどが配布されることが多い

上記のようなメリットがありますが、参加の際に個人情報の提出を求められるケースでは、営業電話がかかってきたりします。そういった場合は「まだ、検討中」と対応しても良いですし、不快に感じるようなら「他社と契約しました」の一言で引き下がることが多いです。(それでも連絡してくるようなら、着信拒否に設定してしまいましょう)

収集した情報の利用法

自分の希望を満たす葬儀社を複数社選ぶ

喪主の方の置かれた状況などによって、希望する葬儀の規模や内容は千差万別です。また葬儀社側も得意・不得意があり、地元の数多くの葬儀社の中でも希望条件に合った葬儀社は多くはありません。

集めた情報を利用して、自分の希望条件に合わせて葬儀社をふるいにかけ、希望に合う葬儀社だけをピックアップしたら、内容を精査します。もしネットで集めた情報だけで判断できないようなら、詳しい内容が記載された資料を取り寄せることをオススメします。

同じような葬儀内容のプランでも、細かい違いがあったりします。例えば、同じように棺一式と記載されていても、A葬儀社では最も質素な木製の棺であるのに対し、B葬儀社では一般的な布張りの棺であるなどの違いは、情報を精査しなければ分かりません。
また、棺は標準体型の方を基準にして用意されますので、身体が大きな方の場合はサイズアップが必要になりますが、その際に追加費用が必要になる葬儀社と、追加費用不要の葬儀社があります。

内容が異なるものを比較しても、あまり意味はありませんので、細かな違いも考慮に入れて比較する必要があります。

資料自体も葬儀社選びの判断基準になる

特に低価格を売りにしている葬儀社で、資料を見ても詳細が記載されていないようであれば、明確に記載したくない事情があると思われますので、あまり良心的な葬儀社ではないと判断して良いかもしれません。

こういった葬儀社は「詳しいことは打ち合わせで……」と言ってくることが多いのですが、これは「断ることが苦手」な日本人の気質を利用した、ボッタクリ業者が良く利用する営業方法です。早く打ち合わせに持ち込みたがるのは、顔を合わせて話をした後では、ますます断りにくくなる利用者の心理を利用した方法なのです。

また、ボッタクリ葬儀社ではなくても、利用者にとって分かりやすい資料を作れないようでは、企業としての能力が平均以下と判断できますので、そんな業者に大切な葬儀を任せるのはお勧めできません。

ただし、資料に全てを記載できない正当な理由がある葬儀社もあります。

多くの冠婚葬祭互助会系列の葬儀社では、祭壇や棺・骨壺など数種類から選ぶセミオーダーメイドの葬儀ですので、基本プランというものが存在しないケースもあります。
特に多くの会員をかかえる冠婚葬祭互助会では、会員の希望に応えるために、膨大な選択肢を用意している場合もあり、こういったケースでは全て記載すると辞書レベルの冊子になってしまいます。
(じいさんが利用した互助会系列の葬儀社では、打ち合わせで電話帳レベルの分厚い資料を3冊使用しました)

また、完全オーダーメイドの葬儀社の場合は、一からプランを組み上げますので、目安となるものが無く記載できない事もあります。

選んだ複数社の資料をもとに概算を出す

良心的な葬儀社の資料には、基本プランの内容や費用などは当然ですが、追加可能なオプションの内容や料金も細かく記載されています。【基本プランの費用】+【希望するオプション追加料金】でザックリとした葬儀費用の概算が出せますので、各葬儀社の費用比較が可能になります。

また、飲食スペースを併設している式場では「通夜振舞い」や「精進落とし」などを手配した場合の料金も大まかに記載されています(3,000~5,000円/一人前といった感じ)ので、参列者の人数が予想できれば、飲食費についても計算することが可能です。

複数の葬儀社を比較検討する

集めた情報や資料をもとに、まずは希望する葬儀内容をリストにして、複数の葬儀社で行った場合の概算金額を計算して、できれば細かな内容の違いも考慮に入れて比較してみてください。

そして、比較検討の結果2~3社にしぼれたら、今度は各社の割引制度を利用した場合の総額を計算します。

冠婚葬祭互助会系列を除いて、ほとんどの葬儀社では条件付きで割引制度が用意されています。ただ条件と言っても難しいものではなく、事前の資料請求やアンケートの回答、会員登録などハードルの低いものばかりです。

会員登録費用も数千円から1万円程の葬儀社が多いですし、葬儀ブランドや葬儀専門ポータルサイトなどでは無料の場合もあります。こういった割引制度についても各社のホームページや資料に掲載されていますので、簡単に調べられます。
利用できる割引はできるだけ利用しましょう。

実際に見積もりを取る

比較検討の結果、2~3社にしぼれたら各社に連絡を取って、希望条件での見積もりを取ります。もちろん自分で連絡しても良いですし、見積もりだけなら葬儀専門ポータルサイトを利用すれば、複数の葬儀社から一括で相見積もりを取ることが出来ます。

また、自分で見積もりを取った場合は、利用しない葬儀社にそれぞれ断りの連絡を入れる必要がありますが、葬儀専門ポータルサイトで相見積もりを取った場合は、気に入った葬儀社が無い場合でもコールセンターに連絡を入れるだけで済みますので、手間が省けます。

複数の葬儀社から相見積もりを取れば、実際の金額が分かりますので、比較検討して気に入った葬儀社と打ち合わせに入ります。
ただし、見積もりを取ったり打ち合わせをしたからと言って、契約しなければならない訳ではありませんので、やはり合わないと感じたら遠慮なく断りましょう。

また、打ち合わせには出来るだけ二人以上で行くことをオススメします。葬儀社の担当者と一対一で打ち合わせをすると、判断を誤ることもありますし、押し切られて契約してしまう恐れもあります。しかし、二人で対応すれば冷静に判断することも出来ますし、一人では判断が付かないことを話し合うことも出来ます。

冠婚葬祭互助会の利用を希望される方

喪主をつとめる機会は多くありませんので、ほとんどの方は初めての経験になるため不安に感じる方も多いと思います。そのため、長く地元で冠婚葬祭に携わっている冠婚葬祭互助会系列の葬儀社の方が安心できるという方もいると思います。

しかし、冠婚葬祭互助会では会員の利益を優先しますので、互助会に加入していない方が利用した場合は、他の葬儀社に比べて割高になります。もし、冠婚葬祭互助会系列の葬儀社を利用したい場合は、互助会に加入しておくことをオススメします。

積立金も月額1,000円程度のプランがありますし、会員であれば結婚式や葬儀の際に大幅な割引が受けられるので、他の葬儀社と比較しても高額にはなりません。また、積み立てたお金は葬儀費用に充当することが出来ます。

このあたりの事情については【どっちが得】互助会や葬儀社会員のメリット・デメリットで詳しく解説していますので、そちらを参考にしてみてください。

寺院手配の利用について

家のお墓が寺院の墓地にあり、寺院の檀家になっている方は通夜・葬儀についても菩提寺の僧侶に依頼することになると思います。通夜・葬儀一式のお布施の相場は30~50万円程といわれています。

しかし、菩提寺を持たない方なら、葬儀社や葬儀ブランドの寺院手配を利用すると15~20万円程に抑えることが出来ます。通夜・葬儀に必要な戒名授与・通夜式読経・告別式読経・炉前読経・式中初七日読経の全てが含まれていますので安心です。

まとめ

今回紹介した手順は、まだ時間が残されている方向けですので、既に亡くなられている、あるいは危篤状態の場合は、全く話が変わってきます。あまり時間が残されていない場合の対応については【今すぐ知りたい】失敗しない葬儀社選びを参考にしてみてください。

じいさんは、母と妹を立て続けに亡くした経験から、葬祭関連の記事を多く書いていますが、個人的には葬儀については事前にある程度の準備をしておくことをオススメしています。じいさんの経験上、誰でもいざという時に落ち着いて行動することは難しいと実感しているからです。

もし家族が病院で亡くなった場合、基本的には当日中に安置場所に搬送するよう求められますが、その時点で利用する葬儀社すら決まっていないケースでは、病院から紹介された葬儀社にそのまま任せてしまうことも多いようです。

よく知らない葬儀社に全て任せてしまった結果、希望に合った葬儀を行うことが出来ずに後悔したり、想定以上に高額な請求をされて戸惑ったりといったことが現実に起きています。こういったトラブルは事前に葬儀社を決めておくだけでも回避することが出来ます。

大切な家族が亡くなった時のことを考えることは決して楽しいことではありません。しかし、後悔しないためにも、あえて事前準備をオススメします。

最後に葬儀経験者のじいさんからアドバイス

  • 葬儀社との打ち合わせとは「商談」の一種であると理解しておく
  • 葬儀社の担当者は「営業マン」でもあると認識して、勧められるままにオプションを追加しない
  • できれば打ち合わせのあと、いったん持ち帰って冷静に検討してから契約する
  • 妥協して契約せずに、疑問点はしっかりと確認し、納得できなければ断ることに罪悪感を感じる必要はない
  • できるだけ時間をかけて、もっとも納得できる葬儀社を選んで契約すること

もし この記事が誰かの役に立てば幸いです。