【家族葬プラン】葬儀ブランドの葬儀内容と費用比較

2021年6月2日

ども まことじいさんです。

近年よく耳にする『家族葬』ですが、実は明確な定義はなく、参列者が少ない(50名以下)小規模な葬儀全般を指すようです。葬儀内容も、葬送儀式を行わず火葬のみ行う『直葬』や、通夜式を行わずお葬式・火葬のみ行う『一日葬』、通夜・葬儀・火葬の全てを行う『二日葬』などがあります。

かつて葬儀といえば、親類縁者はもとより近隣住民や会社関係者など、数百人以上が参列することも多く、葬儀費用も200万円以上かかることも少なくありませんでした。しかし、現在では核家族化や少子高齢化の影響で、参列者が少なくなる傾向にあり、葬祭儀礼の簡略化も相まって『家族葬』への需要が高まっているようです。

現在では、大小さまざまな葬儀社が日本全国に4000以上あり、そのほとんどが『家族葬』を扱っています。
しかし、葬祭事業は国や自治体の許可や認可が不要なことから、新規参入が容易なため玉石混淆の状態となっているのが現状のようです。

最近のニュースでは、通常の『直葬(火葬式)』の相場が、20万円前後であるにも関わらず、コロナで亡くなった方の火葬費用を50万円以上請求したり、ひどいところになると100万円以上の請求をした悪質な葬儀社も存在しています。

かつて葬儀業界では、こういった「ボッタクリ」が横行していましたが、情報化が進む現在では「ボッタクリ」被害を防ぐ方法がたくさんあります。
中でも葬儀に必要不可欠な内容をすべてプランに盛り込み、全国一律の費用で提供している「葬儀ブランド」を基準にすれば、費用と内容に大きなギャップがある「ボッタクリ」葬儀社を見分けることができるでしょう。

「ボッタクリ」葬儀社の見分け方については【身に付けたい】ボッタクリ葬儀社の見分け方と対処法で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

そこで今回は、日本全国4000社以上の葬儀社と提携している比較的大規模な「葬儀ブランド」2社の内容や費用の比較をしてみたいと思います。
ここでは「小さなお葬式」と「よりそうお葬式」の2社の二日葬プランを参考に、プランに含まれる内容や費用、オプションについて詳しく見ていきます。

それぞれの「葬儀ブランド」の二日葬プラン(通夜・葬儀・火葬を行う)に含まれる内容と費用を頭に入れておけば、葬儀社選びの基準になると思いますので、ぜひ最後までお読みください。

二日葬プランの通常価格

2社の家族葬二日プランの通常料金(割引適用前)は下記のようになっています。

小さなお葬式→449,900円(税込み)
よりそうお葬式→471,900円(税込み)

二日葬プランに含まれる内容

2社の二日葬プランに含まれる内容を比較しやすいように一覧にしました。

小さなお葬式よりそうお葬式
搬送費用(寝台車)50kmまで(3回)50kmまで(3回)
安置施設使用料4日分4日分
ドライアイス4日分4日分
枕飾り一式
仏具一式(線香・ロウソク・位牌など)
棺一式
仏衣一式
運営スタッフ(司会含む)
式場使用料10万円まで(税込み)5万円まで(税込み)
親族控室
生花祭壇2m×2m(2段)2m×2m(2段)
付き添い安置
受付セット
焼香台
遺影フレーム付き 大小2枚遺影花飾り
会葬礼状60枚30枚
火葬手続き代行
骨壺・骨箱
後飾り祭壇一式
上記以外に含まれるものラストメッセージ
メモリアルコーナーの設置*
*メモリアルコーナーは利用する式場によって設置出来ない場合もあるようです

上記の通り葬儀に必要不可欠なものは、すべて含まれています。

*葬儀に必要不可欠なもの・プランに含まれるていた方がよいものについては【葬儀費用比較のポイント】後悔しない葬儀社選びの方法にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

主なオプション

小さなお葬式よりそうお葬式
マイクロバスの手配32,500円~55,000円~
枕花5,500円~5,500円~16,500円
湯灌66,000円~110,000円~
古式湯灌33,000円~70,000円~
寺院手配*180,000円160,000円
霊柩車22,000円~35,000円~
通夜振る舞い一人前 3,300円~一人前 3,500円~5,000円
精進落とし一人前 5,500円~4,000円~6,000円
会葬返礼品1個 1,100円~1個 600円~
*寺院手配には葬儀に必要な戒名授与・通夜式読経・告別式読経・式中初七日読経・炉前読経が全て含まれています

利用できる割引

小さなお葬式

資料請求+アンケート回答で1万円割引
割引適用後の金額 438,900円(税込み)

さらに早期申し込みによる『早割り』で 30日後10,000円 1年後25,000円 2年後以降45,000円の割引
2年後以降の場合の金額 389,400円(税込み)

小さなお葬式

よりそうお葬式

資料請求(会員登録)+アンケート回答で66,000円割引
適用後の金額 405,900円(税込み)

よりそうのお葬式

その他の費用

  • 寺院へのお布施(寺院手配を利用した場合は不要)
  • 火葬費用(東京23区内の場合は40,000円~、その他の地域は0~20,000円ほど)
  • 追加搬送費用(搬送が50kmを超える場合)
  • 追加安置費用(都市部などで火葬場の混雑などにより待期期間が長くなった場合)
  • 追加式場費用(都市部などで式場利用料が設定金額を超えた場合)

支払い方法

小さなお葬式

現金、クレジットカード決済、分割払い
「小さなお葬式」では、このほかに葬儀保険『Any』も用意されています。

よりそうお葬式

現金、クレジットカード決済、分割払い、後払い(コンビニや銀行、LINE Payで後日決済)

葬儀ブランドを利用する際の注意点

葬儀ブランドを利用すれば、全国一律の料金で一定レベルの葬儀を行うことができますが、実際に葬儀に携わるのは各地の提携葬儀社なので、地域独自の習慣などから葬儀内容に多少のずれが生じる可能性もあります。

また、葬儀ブランドでは必要最小限の内容に絞ることで葬儀費用を一律に保っているため、プランに含まれる棺や祭壇なども質素なものが多いですし、遺族の希望に沿って変更できることにも限界があります。

家族葬のメリット・デメリット

家族葬は、参列者を親族や親しい知人のみに絞って行うため、遺族は大勢の参列者の対応に追われることもありませんし、あまり気を遣わずに済みますので負担は少なくなります。
また、大規模な葬儀に比べると出費を抑えられるかもしれません。

しかし、大規模な葬儀では参列者が多い分、集まるお香典の金額も大きくなりますが、家族葬では参列者が少ないため多くは期待できません。実際のところ遺族の負担する金額は、一般葬でも家族葬でもあまり変わらない、あるいは家族葬の方がやや多いという意見もあります。

じいさんの経験をもとにした個人的な考え

じいさんは、母と妹を立て続けに亡くしました。

じいさんの母は生前に冠婚葬祭互助会に加入していたため、家族葬専門の葬儀社に比べ費用が高いと言われている冠婚葬祭互助会を利用しました。40名ほどの参列者で小規模な会場を利用しましたが、祭壇も大きく内容も盛りだくさんでした。

葬儀ブランドでオプションになっているもの(湯灌やマイクロバス、霊柩車など)も全て基本プランに含まれており、飲食費を含め葬儀社に支払った総額は130万円ほどでした。

このあたりの内容については【互助会】実際に利用してみて感じたことに詳しく記載していますので、ぜひ一読ください。

一方、じいさんの妹が亡くなった時は、義弟の意向で家族葬専門の葬儀社を利用しました。
参列者40名ほどで内容はやや質素でしたが、オプションや飲食費も含めて葬儀社に支払った金額は110万円ほどでした。

上記の事から、家族葬専門の葬儀社を利用しても、基本プランで満足できない場合は、オプション費用が加算されて結局あまり費用は抑えられないかもしれません。

まとめ

現在の日本は、多様化の社会と言われ価値観も人それぞれ異なるため、理想とする葬儀も十人十色でしょう。
希望に沿った形で葬儀を行うには、自分に合った葬儀社を選ぶ必要があります。

今回紹介した「葬儀ブランド」や、希望に合った複数の葬儀社から一括で資料請求できる「葬儀専門ポータルサイト」などを利用して事前に準備しておけば、理想に近い葬儀を行うことも可能だと思います。

また、最近では葬儀社の事前相談会なども頻繫に行われており、実際に利用する式場や安置施設などの見学もできますので、気軽に参加してみても良いかもしれません。

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